日本の暗号小説
作者名 鳴海 章
作品名 真珠湾、遥かなり  零戦隊血風録 後編
発行日:2003.1.31
出版社:徳間書店
形式:新書
目次
第6章 初弾
第7章 疾風迅速
第8章 血染めの皮手袋
第9章 生命ひとつ
第10章 着艦
 暗号(コード)1208
ストーリーの概要
 ト・ツ・レ“突撃隊形制レ”…。土手っ腹だ、土手っ腹をねらえ! 照星、照門が重なり敵艦・ウエストバージニアの中央―ちょうど煙突と煙突の間にぴたりとのった。「射っ」八百三十キロの魚雷を投下した九七式艦上攻撃機は、近藤の意志とはかかわりなく、ふわりと浮かびあがった。
 「魚雷は?」「走ってます!」鈴原は白い航跡を曳きながら敵艦に向かって真っ直ぐ走る魚雷の姿を捉えた。「右舷甲板に対空砲。鈴原、撃て!」九七艦攻の旋回機銃とウエストバージニアの対空機関砲が真っ向からむきあった。
 鼻先を薄緑色の曳光弾が唸りをあげる。衝撃波が顔を打つ。鈴原はのけぞり、そのまま側壁にたたきつけられた―。
 迫真、長く短い真珠湾攻撃の一日。
暗号について
*暗号(コード)1208
・米海軍の暗号解読機関は、民間研究家たちのあるグループが発展して作られた・・・シェイクスピア研究グループ
・1930年代、日本海軍は外務省の暗号機材に準じたものを使用していたが、対米戦争のため新たな5数字暗号を使用。
・米海軍は直ちに解読に取り掛かった。
 ・5数字暗号の法則性の解明と、単語と数値の対応表の入手
・12月2日、「新しいこと、 高さ、 山、 登れ、 1208」の暗号電を入手解読・・・この意味は?

*その他
・昨日昼過ぎから日本大使館に続々と入る暗号電を解読
・大使館は米への提出が遅れた
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