作品名 |
そして粛清の扉を 第1回ホラーサスペンス大賞 |
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発行日:2001.1.25
出版社:新潮社
形式:四六版 |
目次
「なし」
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ストーリーの概要 |
乱れた高校の卒業式前日、女教師が生徒を人質に教室を占領。生徒一人一人いかに悪質で他人を死に追いやり不幸にして来たか罪状を示しながら殺していく。そして生き残っている生徒の親から一人2000万円の身代金を要求。また、女教師の一人娘を死に追いやった3人の犯人をテレビを利用し指名し、連れてきた者にその身代金を分配すると言う声明を出す。「被害者は苦しむだけ、加害者は手厚く保護される」と言う現在社会の矛盾を訴えているのだろうが、昨日まで何も出来なかった女教師がスーパーマン的に活躍し、簡単に生徒を殺すことには違和感がある。 |
暗号について |
この小説の大賞受賞時の書名が「ヘリウム24」。一人助かった女生徒が女教師から預かり、インターネットで公開するように渡されたデスクのパスワードが「ヘリウム24」。何故「ヘリウム24」なのか?エピローグに「ヘリウムは原子番号2、極少量、軽い、化合しない。24は時間か」と出てくるが、「ヘリウム24」と言う書名が、私にはまだ解読できない。正に暗号だ。 |