日本の暗号小説
作者名 藤田 将文
作品名 数文字    (「本格推理2 奇想の冒険者たち」所収)
発行日:1993.10.20
出版社:光文社
形式:文庫
目次
「なし」(短編) 
ストーリーの概要
小学3年生の高井周一が誘拐された。犯人から「息子を返してほしくば、金を出せ」、次いで「受け取り場所を指定。ベンチに金のはいったバックを置け。それに引き換えに監禁場所を書いた紙を置く。それは暗号文。尾行がないのを確かめてから、電話で解き方を教える。」と言う電話があった。
ことはうまく運び、犯人は現金、警察は暗号文を手に入れる。しかし、犯人は逃走中、交通事故で死亡してしまう。
そこで、暗号好きの愛媛相一郎、相太郎兄弟が登場する。刑事が知り合いの愛媛兄弟に暗号解読の依頼に来たのだ。
暗号について
暗号文の解読
* 暗号文:2134 1234 0145 4,5,6,7 1Λ2Λ3 2233 4,6,8,10、 、5Λ、4Λ3
* 解読要領:不要な文字を省き、残りの数字等を文字に置き換える
  2134→13→Bのように
*  編集者・鮎川氏のコメント

 筆者は執筆当時16歳だった。
 従来の暗号小説を一ひねりしていて、暗号ミステリーが嫌いな読者も面白く読めるように工夫されており、そこが作者の新工夫なのだろう。

* 不要な数字を省くキーが不明では?規則性がない?
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