日本の暗号小説
作者名 江戸川 乱歩
作品名 大金塊
初出:1939.1〜1940.2;少年倶楽部連載

発行日:2008.11.1
出版社:ポプラ社
形式:文庫

他多数有
目次
・恐怖の一夜 ・奇々怪々 ・獅子のあご
・ねこめ石の指輪 ・電話の声 ・かえ玉少年
・魔法の長イス ・地底の牢獄 ・やみの階段
・賊の正体 ・二つのなぞ ・あっぱれ少年探偵
・大捕り物 ・賊の置き手紙 ・暗号文 
・烏帽子をかぶる獅子 ・鬼ガ島 ・とけたなぞ 
・あやしい人影 ・地の底のまい子 ・水が! 水が!
・生か死か ・宝の穴 ・覆面の首領 
・最後の勝利
ストーリーの概要
 東京郊外に建つ宮瀬家の洋館で起きた、大胆不敵な強盗事件。

 賊の狙いは、宮崎鉱造氏のおじいさんがのこした莫大な遺産、大判小判の「大金塊」のかくし場所をしめす暗号文だった。
 盗まれた暗号文は、半分。兄弟で二つに分け持っていたのだが、兄が持っていた方が何処にある分からなかったのだがそれを犯人は見つけ出して盗んだ。
 奪われた半分の暗号文書を取り戻そうと、賊のアジトに入りこんだ小林少年の見た犯人の意外な真実を知る。
 そして明智名探偵は、謎めいた文章を解き、大金塊をもとめて島にむかった。
暗号について
* 犯人が落としていった紙片に書かれた数字の意味は?
    「5+3・13−2」
 ・二つに分けられ、兄が持っていた暗号文の隠し場所か?
 ・単純に計算すると、「8、11」・・・暖炉の上の時計の中か?
 ・棚に丸い彫刻がある・・・5番目と13番目が動く・・・それを回転?

* 二つに分けられていた暗号文がわかった。
   「ししがえぼしをかぶるとき
    からすのあたまのうさぎは
    三十ねずみは六十いわとの
    おくをさあぐるべし」
 ・「しし」「えぼし」「からす」・・・獅子岩、烏帽子岩、カラス岩・・・登山家に確認・・・三つの岩のある島
 ・「獅子が烏帽子をかぶる・・・太陽による影?
 ・うさぎ、ネズミは干支?
 ・三十、六十は距離?  
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