日本の暗号小説
作者名 三津木 春影
作品名 大宝窟王

第1冊:前篇
発行日:T1.12.16
出版社:中興館書店
形式:B6

第2冊:後篇
発行日:T2.3.11
出版社:中興館書店
形式:B6
目次
第1冊(前篇)
一 彼は生きて居るか
二 鮮血淋漓たる胸部の傷
三 二個所許りに血の塊が
四 怪しき贋新聞記者
五 同時に二個所より炎々たる火災
六 秘密手術料一萬圓
七 希代の素人名探偵
八 意外の下手人
九 世界の巨盗?隼白鐵光

一〇 一躍して社會注目の焦點
一一 ああ令孃は殺されたのか
一二 行詰りは斷崖絶壁
一三 粉砕、また粉砕
一四 地下室の腐亂死體
一五 不思議なる暗號手紙
一六 檢視監室の大格闘
一七 突然起る背後の聲
一八 墓場の中から拔出した
一九 爛々として煌く四個の眼光
二〇 鐵光の要求、三井谷の拒絶

ストーリーの概要
大宝窟王・隼白鐡光と青年探偵・三井谷との知恵の戦い

目次の続き
二一 形勢刻々に險惡                二二 胸を劈く大打撃
二三 驚く可し令孃は共犯者            二四 恐ろしき戀の執着力
二五 大膽なる失戀の告白             二六 覺えのない我が寫眞
二七 少女の悔悟の涙                二八 珍しや父の手紙
二九 昏睡した研屋の老爺
          三〇 おおあれこそは古城の塀

第2冊(後篇)
一 鐵針城の持主は誰                二 鐵針城の夜襲強行

三 危險なる二囚人の救出し          四 鐵針城の大捜索
五 結婚式と祝賀會                  六 佛國王室累代の秘密
七 嗚呼「空針の秘密王」            八 王妃の祈祷畫
九 一室内は大沈默                 一〇 散史は跳り上つた
一一 憤怒と失望とに顫へ出した         一二 火光一閃三井谷の短銃發射
一三 怪自動車中の鐵光と散史         一四 鐵光が「大賓窟王」となつた徑路
一五 神秘なる歴史の裏面を鐵光の全生涯    一六 赤錆び錠の卸りた鐵門
一七 奇怪なる海中の巨巌塔            一八 難攻不落の大聖殿
一九 ?を極めた大賓窟の入り口         二〇 大統領の秘密命令
二一 嗚呼空前の大冒險             二二 十三の鐵扉、五百の階段
二三 大賓窟内に鐵光と散史の會見       二四 鐵光散史を扼して塔上の貴重品室を巡る
二五 燦爛たる大賓庫、佛蘭西の國賓      二六 大賓窟上状烈無限の肉迫戰
二七 蟹丸課長の奮闘、水雷艇隊の出動     二八 鐵光潜航艇にて海底を走る
二九 鐵光の一行鐵光灣に上陸す         三〇 凄絶悲痛最後の一幕
暗号について
隼白の仲間が落とした紙片に、数字とアルファベット、そして点、三角や四角の記号の羅列が・・・暗号か?
・数字が1〜5しかない・・・フランス語のアルファベットの母音:a、e、i、o、u
 (登場人物、地名等からは日本国内の物語のようだが、場の設定はフランス・巴里
・点は子音だろう。母音と子音の組合せから単語を推測
・「江鳥田の下手 お嬢室 降星の砦の下 空針」
・記号と数字は、現場における階段や扉の鍵の位置等
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