日本の暗号小説
作者名 中見 利男
作品名 天海の暗号 上下

発行日:?2012.11.18
出版社:角川春樹事務所
形式:文庫
目次(上)
プロローグ 信長の秘宝
第1章 髪の器
第2章 黒幕の城
第3章 神器の秘密
第4章 闇走り
第5章 「絶体絶命」作戦
第6章 十種神宝を奪取せよ
第7章 カゴメ唄の暗号
第8章 突入せよ!
第9章 逆襲
第10章 罠!罠!罠!
第11章 明智光秀の暗号
第12章 守護者の条件

第13章 鉄鼠
目次(下)
第14章 道の領域
第15章 史上最大の籠城戦
第16章 秘策
第17章 偽装の箱舟
第18章 開戦の掟
第19章 奇襲
第20章 逆転
第21章 その河を渡れ
第22章 逆援軍
第23章 激闘田辺城
第24章 瀕死の鶴
第25章 裏古今伝授
第26章 真夏の雪
第27章 ニギハヤヒの腕
第28章 十種神宝秘伝
終章
エピローグ 光の密使
後日談
ストーリーの概要
 『かごめ かごめ かごのなかのとりは・・・・・・』信長の秘宝をめぐり東西両軍に緊張が走る関ヶ原大戦前夜。
 奇妙な暗号歌を唄いながら暴れ回る謎の騎士団が出現。そして謎の人物から送り込まれた暗号書状をきっかけに東軍の敗北を予感した徳川家康は、起死回生の一手に賭ける。それは「信長の秘宝を奪取せよ」という不可能指令であった。
 絶対絶命作戦と名付けられた、この密命を帯びた暗号師・蒼海と火薬師・友海の前に立ちはだかる謎の騎士団!!

 信長の秘宝とは帝も畏れる十種神宝であった。天と地の二ヶ所に分散されたすべての秘宝を揃えるため、富士山麓から丹後田辺城に飛んだ友海、蒼海。石田三成は西軍三万人を投入し、大包囲綱を敷く。
 ところが田辺城内にいる細川軍は、たった五十人余。全滅が予想されるなか、ついに細川軍五十二人対西軍三万人の戦国史上類例のない大籠城戦が始まった。
 はたして追い込まれた友海、蒼海は西軍を打ち倒し、十種神宝すべてを見事掌中に収めることができるのか?
暗号について
*かごめ唄の暗号
 「かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる
 よあけのばんに つるとかめがつめた うしろのしょめいだれ」
 ・鶴と亀・・・天と地
 ・本堂の手前、石段の脇に大きい亀の石像が6、羽を広げた鶴の石像が8
 ・亀の甲羅に「天地左右」の文字、その下に「七」の数字
 ・唄は48文字、嘉義数字を6と8
 ・「つべた」・・・天と地を逆転させ一つにせよ
 →「かかとつけるべし、めのいあつつのれ」・・・「踵つけるべし、目の威圧募れ」
 「の」から天地を逆転・・・「のろしうた」
*明智光秀の暗号
 ・「時は今 雨の下知る 五月哉」
 ・時・・・鬨
 ・雨の下知る・・・帝より下・・・信長
 ・五月・・・平氏を倒すのはいつも「五月」
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