日本の暗号小説
作者名 浅黄 斑
作品名 轟老人の遺言書
発行日:H11.1.20
出版社:祥伝社
形式:新書(NON-NOVEL650)
目次
「なし」短編


他の所収作品
・息子の定期券
・邪欲の方程式
・フラマリオンの「天と地」
・電気ウナギの仇討ち
・ニューさんの呪文
・白抜きの場所
ストーリーの概要
莫大な財産を持つ大阪天神橋の元呉服商・轟健策の遺書は、3人に別々の遺言書が遺されるという極めて異質なもの。そしてそれぞれが開封すると意味不明な文字の羅列や虫食い枠ばかり。
「・・・???」欲の皮を張り詰めた三人の姉弟たちは、絶句した。
図書館通いが轟老人の唯一の趣味であったことを知る弁護士が解読に挑むが…。
暗号について
長男宛は、15字の意味不明な漢字。
長女宛は、19字の意味不明は漢字。
次女宛は、15個の白枠と19個の黒枠が、2または3個で組み合わされた14組の枠。そして、14個の漢字。
長男の15字が白枠に入り、長女の19字が黒枠に入る。
轟は、図書館で難解地名を探すのが趣味だった。
従って、各組は難解地名。次女の最後の14個の漢字は都道府県を示す。
地名を探し当て、白枠に相当する文字を拾い読みすると「キサマラニヤルカネハナイ。ナメタラアカンゾ」

・遺言書の書名は。「二十六木翁記」・・・この意味は?
 二十を分解すると十と十。「十十六木」→「トウ、トウ、ロク、キ」→「トドロキ」
inserted by FC2 system