日本の暗号小説
作者名 鏑木 蓮
作品名 東京ダモイ
発行日:2006.8.10
出版社:講談社
形式:文四六版


第52回江戸川乱歩賞
目次
プロローグ
第1章 港につながる街
第2章 失跡
第3章 シベリアのカスミソウ
第4章 マリアが建てた墓
第5章 天秤
第6章 最後の句会
第7章 浄玻璃の鏡
第8章 心の密室
第9章 俳号の正体
第10章 証言
エピローグ
ストーリーの概要

男は帰還を果たし、全てを知った。極限の凍土・シベリア捕虜収容所で起きた中尉斬首事件。60年間の沈黙を自らに強いた男が突如、姿を消した—。
終戦直後、シベリアで起きた日本人将校斬首事件と現代日本でのロシア人女性殺人。60年を隔てた情念が2つの事件の真実を照らし出す。王道を行く本格ミステリ。
* シベリア抑留問題の一端を知ることができる。

<『選票』より>
「強制収容所内の殺人を60年後の現代から解き明かそうという壮大な構想」綾辻行人
「落ち着いた筆致で丁寧に書かれた物語」井上夢人
「シベリアの俘虜収容所のシーンが秀逸。詠まれた俳句から、殺人の凶器と犯人を推理する部分もおもしろい」大沢在昌
「シベリア抑留を回想する原稿を挟んだ物語造りと、その誠実な筆致には好感が持てた」真保裕一
「主人公の妹や上司・朝倉晶子のしっかりしていてキビキビと働く姿など、実に魅力的に描けている」乃南アサ

暗号について
* 自費出版を依頼してきた男の句集・・・シベリアから引き揚げてきた男の想い出の俳句と解説
  そこに書かれている句には何が隠されているのか?
* 句会メンバー5名の俳号の意味は・・・蟻穴、鉄心、歌神、孤高、鶏口
 ・ 俳号の実名から浮かび上がる犯行の事実

* 小説全般から浮かび上がる大暗号のような暗号
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