日本の暗号小説
作者名 松本 清張
作品名 遠い接近
発行日:1977.7.25
出版社:文芸春秋
形式:文庫
目次
「なし」
ストーリーの概要
 「赤紙」、それは召集礼状を意味した。その赤紙一枚で、人間の運命が激変する。天皇名のもとに出される赤紙の実際の事務は、末端の係長の思惑一つで左右された。
 敗戦とともに、そのからくりに最愛の妻子を失った悲しみと怒りをこめて、復讐の人生に旅立った一人の男・山尾信治の怨念を描く。
 「長い間かかった接近で会った。それは召集礼状を受けとって佐倉の連隊に入った時からである。」「思えば長い道程だった。」「兵士召集のからくりに迫っていく道筋・・・少しずつ実態が姿アを見せ始める。」
暗号について
*何故、32歳にもなり、徴兵検査で第2乙種なのに召集されたのか?
 ・受付から「ハンドウを回されたな」と言われた・・・「ハンドウを回す」の意味は?

*妻に、区役所の兵事係の収集を依頼・・・誰が担当か?連絡の暗号を打ち合わせ
 ・兵事係長の名前:「印刷会社の何々課長さんは元気です。」
 ・召集礼状を宛てた人の名:「近所の何々さんの家では男の子が生まれました。」

*妻・良子からの手紙・・・打ち合わせ通りの暗号で
 ・「区役所の稲村重三さんに男の子が生まれた。区役所に10年以上も勤めている人である。金井さんの奥さんとお祝いに行った。金星印刷の河島課長さんは元気」

 ・・・専門的な暗号ではなく、一般の人にとって極めて実用的な暗号
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