日本の暗号小説
作者名 大栗 丹後
作品名 徳川将棋秘帖
発行日:S51.8.30
出版社:双葉社
形式:新書
目次
・ 大阪城炎上
・ 謎の詰将棋
・ 江戸は春風
・ 颯爽松平長七郎
・ バテレンの妖術
・ 謎・謎・謎
・ 燃える桜島
・ 呪いの血染め駒
・ 陰の流れ
・ 死のいれずみ
・ 魔剣柳生十兵衛
・ 永劫の瀑布
ストーリーの概要
徳川家康が、豊臣を滅ぼすが、大阪城落城の際、豊臣側が莫大な金銀をどこかに隠した。家康は、豊臣を滅ぼして一千万両の財を握る、これこそ名実ともにこの国の覇者となる証であった。
大阪城の地下ぐらで見つけた「詰将棋」の図面。それを読み解くため、将棋名人宗桂に謎解きを命ずる。
秀頼が、真田幸村とともに大阪城から抜け出していた。
その後の徳川方の財宝さがしと、豊臣側のお家再興の画策の駆け引き。
暗号について
* 地下ぐらに残された「詰将棋」は何を意味するのか?
 ・「いろは寄せ」・・・盤上の81の枡目に文字を埋め、これを符号として駒の動きを説明
 ・意味不明の文字「るるつはるるにろるるはぬる」・・・同じ文字を取ると「るつはにろぬ」
* 秀頼が肌身離さず持っていた紙片に書かれた意味不明の文は何を意味するのか?
 「いろは寄せに馬じるし 北から南へ表側 笹に桐に十文字」
 ・馬じるし・・・「千成びょうたん」・・・逆さに読む・・・「ぬろにはつる」
 ・北から南へ表側・・・陸奥から薩摩までの東側に並んだ我が国の州では
 →34州+京+笹:伊達政宗+桐:秀頼+十文字:島津義弘・・・81マス目に埋める

* 総合して解読すると紀伊の廃坑に金銀はある?
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