日本の暗号小説
作者名 高橋 克彦
作品名 盗作の裏側   (「北村薫のミステリー館」所収)
盗作の裏側「北斎の罪」所収
発行日:1993
出版社:講談社

北村薫のミステリー館
発行日:H17.10.1
出版社:新潮社
形式:文庫
目次
「なし」

(「北村薫のミステリー館」は、さまざまな小説世界を味わえる異空間。幅広く、多彩な小説を収録。「盗作の裏側」はその中の1作品)
ストーリーの概要
親友の弦巻から美術評論家の「橋本利春」の盗作を発見した。と電話があった。今から45年前に発行された雑誌に掲載されている「吉井辰三」の文と殆ど同一だ。
吉井論文のタイトルは「ミケランジェロの苦悶」、橋本のものは「ミケランジェロの煩悶」。

私は、橋本の論文の掲載された「紀要」と単行本と吉井の論文を比較し、殆ど同一であることを確認。橋本に会い、盗作を追及したが、橋本は完全否定。告訴すると反論。
橋本の論文は自作で、吉本の方が盗作だった。何故、そんな手の込んだことを・・・・

北村薫と宮部みゆきの対談で語られている「盗作の裏側」について
*高橋克彦さんでなければ、仕掛けられないトリック。この話は、確かに書いたことが立証できるから良いけど、それが出来なくなると・・・
*誰が読んでも仕掛けが分かるし、楽しめます。名手の技でございます。
*まさにお見事と、という感じの本格です。
暗号について
*吉井論文は橋本の書いた「紀要」と同一の文章だった。橋本に不利になる。
 ・その文の第1次目を拾い読みすると・・・「美津子死ぬな」。
 ・橋本の妻への思い。盗作は吉井の方だ!

 
しい構図ではあるが、他の神話に較べ
 
りあいの取れぬ暗い世界だ。神の聖御
 
の復活によって、地中を彷徨い続けた
 
者が甦る。天使のラッパがまだ目覚め
 
者に呼びかける。だが、希望とは限ら
 
い。多くは新たな地獄へと落とされる
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