日本の暗号小説
作者名 深水 黎一郎
作品名 ウルチモ・トルッコ  犯人はあなただ!  (ULTIMO TRUCCO)
発行日:2007.4.5
出版社:講談社
形式:新書

第36回メフィスト賞
目次
「なし」

ストーリーの概要
 新聞に連載小説を発表している私のもとに1通の手紙が届く。その手紙には、ミステリー界最後の不可能トリックを用いた<意外な犯人>モノの小説案を高値で買ってくれと書かれていた。
 差出人が「命と引き換えにしても惜しくない」と切実に訴える、究極のトリックとは?

書名は、イタリア語で「ULTIMO:究極、最後」、「TRUCCO:トリック」という意味、即ち「究極のトリック」という意味らしい。ミステリー界での最後に残った不可能トリックである「読者が犯人」に挑戦したタイトル。

暗号について
*博士の開発品:完全な乱数を発生する「乱数発生器」
 ・ツェナーダイオードがいつ電子雑音を出すか全く予想不可能なので、全くアトランダムな乱数が取り出せる。
*超能力者姉妹の意思伝達能力は本物か?
 ・彼女たちは「暗号」を決めていた。
 ・彼女たちが選んだカードの頻度の割合が、日本語の母音の出現頻度の割合と一致した。
  a:26% i:22% u:18% e:14% o:20%
 ・選ぶべきESPカードを、それぞれアイウエオの母音に当てはめ、言葉の形で伝えた。
 ・たかった暗号は、好きな歌手のアルバム・・1曲目から順番に、歌詞の母音の通りにカードを選んだ。
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