作品名 |
裏読みシャーロック・ホームズ ドイルの暗号 |
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発行日:2012.10.2
出版社:原書房
形式:四六判(ソフト)
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目次
第1章 そもそも「ホームズ物語」とは何なのか
第2章 見えるものと見えないもの
第3章 読み方の実習
第4章 裏側を読んでみる
第5章 コナン・ドイル人とその人生
第6章 日本におけるシャーロック・ホームズその受容の歴史
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ストーリーの概要 |
「ホームズ物語はドイルの母親の不倫(婚外恋愛)」、「父親のアルコール症」等『家庭の悲劇』から生まれた。
ホームズ作品に現れたドイルの深層心理から、独自の読み方・考え方を提示する。
日本の代表的シャーロキアン、にして精神科医の著者・小林司の遺作にして東山あかねとの最後の共著。
第1章 そもそも「ホームズ物語」とは何なのか
・「シャーロック・ホームズ物語」はなぜ面白い
・「ホームズ物語」をテクストにして書かれていないことを読み取る
・批評家たちは「ホームズ物語」をどう読んだか
・ホームズ登場120年と格差社会
第2章 見えるものと見えないも
・「ホームズ物語」全般に見られるドイルの心情告白
・「バスヴィル家の犬」における見えるものと見えないもの
・「ホームズ物語」と性
第3章 読み方の実習
・「唇の捩れた男」再読―フェミニストの視点から
第4章 裏側を読んでみる
・「まだらの紐」の真相
・「アビ農園」にみる脱構築
・もっともつまらないと言われている「白面の兵士」が面白い
第5章 コナン・ドイル人とその人生
第6章 日本におけるシャーロック・ホームズその受容の歴史
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暗号について |
本は、書かれていないことを読み解かなければ、本を読んだとは言えない。仮に書いてあったとしても、それが暗号ならば、解読しない限り、意味が通じない。
「私たちは、暗号の中に生きている。」と言ったのはドイツの哲学者ヤスパースだ。
例えば赤信号はだれの目にも見えが「停まれ」と言う意味を読み取ることが出来るのは交通の激しい先進国の住民であり、原始民族の信号を見たことがない人ならば、停まることを知らない。
書いてないことを読み取る作業を「ホームズ物語」を材料に使って試みた結果をご覧に入れたい。
上記の趣旨で、全編「ホームズ物語」(心情告白録)を解読、述べている。 |