日本の暗号小説
作者名 竹本 健二
作品名 ウロボロスの純正音律
発行日:H18.9.20
出版社:講談社
形式:四六判
目次
プレリュード
第1章 
第2章 
第3章 
第4章 
第5章 
第6章 
フィナーレ
ストーリーの概要
知的興奮の極!!
古色蒼然たる洋館で古典名作ミステリ見立ての連続殺人事件発生! 錯綜する謎また謎に、幾多のミステリ作家・評論家・編集者たちが挑む!!
長編マンガの描き下ろしの依頼を受けた竹本は、<玲瓏館>の一室を借りて作業を開始した。怪しげな使用人たち。アシスタント陣。そして館に集まった錚々たるミステリ作家・評論家・編集者たちの面前で、突然『モルグ街の殺人』見立ての殺人事件発生! 一同は早速推理合戦を開始するが、真相に辿り着けないまま、第二の見立て殺人が起こってしまう。彼らは果たして犯人をつきとめ、新たな凶行を阻止できるのか?
重層する暗合。舞い踊るペダントリー。ミステリファン待望の「ウロボロス」シリーズ完結篇。
囲碁に興味を持つ方にもお勧め。
<主な登場人物>
綾辻行人/河内実加/喜国雅彦/北村一男/北村薫/京極夏彦/国樹由香/倉阪鬼一郎/篠田真由美/千街晶之/竹本健治/遅塚久美子/南雲一範/西澤保彦/東雅夫/福井健太/南澤大介
暗号について
* 玲瓏館の図書館で見つかった棋譜・・・途中図? 棋譜の周囲の東二、西、南二、北の文字は?
 ・ 黒石だけに注目すると?上辺と下辺の形は同じ。
 ・ 今日集まった人間の名前・・・東、東海、南雲、南澤、西澤、北村
 ・ 棋譜の黒石は、音符を表している?グレゴリオ聖歌の一つ、「キリエ」
* コレクションルームで見つけた碁盤・・・・19路の格子模様ではなく、三重になった同心円と内向けに配列された漢字、四つの獣の絵によって構成された不思議な図面、中心円に書かれたジグザグは北斗七星?
* 年代がかった紙片似かかれた文字・・・「バビロンまでは何マイル? トロイへは2歩あればよし」
* 不思議な謎に共通する「八十八」の意味は?
* 再度見つけた棋譜・・・「崑崙」
 ・ たった四手で終り?・・・珍瓏か?

** 前編が謎解き、暗号解読のような本である。一度読んだだけでは、謎解きの解が理解し難いほどだ。
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