日本の暗号小説
作者名 芦辺 拓
作品名 和時計の館の殺人
発行日:2000.7.25
出版社:光文社
形式:新書
目次
第1章 森江春策、田舎町に行く
第2章 森江春策、和時計の館について学習する
第3章 森江春策、死者の声を代弁する
第4章 森江春策、ようやく殺人に遭遇する
第5章 森江春策、引き続き事件に翻弄される
第6章 森江春策、包帯男の幻影に戸惑う
第7章 森江春策、悪魔のベクトルについて考察する
第8章 森江春策、塔時計の魔術を目撃する
第9章 森江春策、伝統的スタイルにて推理を披露する
ストーリーの概要
 巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!
 和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。
 邸内を和時計に埋め尽くされた田舎町の旧家・天知家で、遺言書の公開と相前後して起こる不可能殺人。一人、また一人と凶行に倒れる相続人たち―
 遺言の内容からは、殺人を起こす動機はうかがえないのだが…。
 遺言の公開に訪れた弁護士・森江春策が、複雑に絡み合った事件の深層に切り込んでいく。
暗号について
天知圭次郎の遺言書
*用紙がすぐにめくれないように糊付けされている・・・朗読する際、その部分で間があく。
 →ページ変わり直後の言葉が強調される・・・・暗号が仕組まれていた!

 →例:「秘密なり」・・「ミツナリ」
     「一家親族の和」・・・「ワ」
     「せめて一堂に!」・・・「イチドウニ」
*「三鳴は一同に殺された」「死体、隠居所地下にあり」
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