日本の暗号小説
作者名 佐々木 譲
作品名 ワシントン封印工作
初出:1997.12;新潮社

発行日:H12.12.1
出版社:新潮社
形式:文庫
目次
「なし(長編)」
ストーリーの概要
 日米開戦直前、ワシントンの日本大使館―、人手不足で臨時雇用されたコロンビア大医学留学生、大竹幹夫は、臨時に雇用される。そこで勤務する22歳の日系人女性タイピスト、ミミ・シンプソンに一目惚れする。だが、実は、ミミは米国務長官補佐官ホルブルックが大使館の動きを探るため、潜入させたスパイだった…。 
 日米開戦のその日、日本大使館は、真珠湾攻撃が確認された後、米国政府の手で封鎖された。この日の夕刻までには、家族を含め当時ワシントンにいた関係者全員が大使館に駆けつけ、約50名が篭城に入った。
 なぜかあまり取り上げられないが、この封鎖された大使館から一人の日本人が姿を消し、行方不明になった。何故、消えたのか?
一触即発の和平交渉の裏で進む諜報活動と、愛の三角関係をスリリングに描く外交ミステリ長編。
暗号について
* 米国による日本外務省暗号の解読情報「マジック」を活用する場面が数多く出てくる。
* 日本大使館における暗号電報の発信、受信の処理について簡単ではあるが記述あり。
   ・・・大使館暗号員の行動が描かれている。
* 最後通告の電報処理について・・・処理遅延に対する下級館員と管理級館員の軋轢
  大使以下のお粗末な危機意識
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