日本の暗号小説
作者名 多岐川 恭
作品名 私は死んでいる       (「犯人は密かに笑う」所収)
発行日:2007.1.20
出版社:光人社
形式:文庫

ミステリー文学資料館編/
ユーモアミステリー傑作選
目次
「なし」(短編)
ストーリーの概要
目を覚ますと、手足を縛られ物置のような自分の部屋に閉じ込められていた。芋虫のように部屋の中を転げまわるようだ。なんでこのような目にあうのだ。甥夫婦の仕業か?
甥夫婦が、全財産目当てに殺そうとしているのだ。川で行方不明になったように仕組み、警察が捜索を諦めたところで、本当に殺せば、殺人にはならず、全財産が手に入る島作戦らしい。
いつも、野球をやり、時々ボールを家の中に間違って入れる子供たちが、今日、ボールを投げ入れガラスを割ったらしい。そのボールを何とか利用し、此の事件を知らすことはできないか?
暗号について
* 投げ入れられたボールを、電気スタンドの電球と変え、ボールを入れ傘をかぶせておいた。
  このようなことをするのはこのおじいちゃんしかいないことは子供たちには分かる。おじいさんは生きている!
* 子供たちは、ボールを発見できなかったので、ターザンごっこを始めた。
  ターザンの叫び声・・・人間や動物を助けに行く時の合図・・・おじいさんには分かり、安心した!

このような簡単なことでも、仲間(知っている)同士の合図、暗号通信になる。
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