日本の暗号小説
作者名 二階堂 黎人
作品名 「Y」の悲劇―「Y」がふえる      (「「Y」の悲劇」所収)
発行日:2000.7.15
出版社:講談社
形式:講談社文庫

目次
なし「短編」

全編文庫書き下ろし
ストーリーの概要
大学の仲間、麻生真梨央、加々美光一、武田留美子、武田紫苑、木田純也の5人が短編小説の登場人物。
密室殺人事件が起き、「殺されるのは俺さ」と麻生が宣言。
絶海の孤島に設置された密室・核シェルター、真四角の部屋でドアが三つ。右手のドアは、バストイレ室。左手のドアは、ドアが開かない。しかし、途中で料理室と分かる。正面のドアは開かない。三つかと思ったドアが、天上にまるいはっちのようなものがあり四つだ。
麻生は、正面のドアの鍵・電子キーを持っていた。そこはテラス、展望台。陸中海岸に浮かぶ小さな孤島だ。
食事中、突然電気が消える。非常等がつくと麻生がいない。
不可解な密室殺人が起こる。テラスで麻生の死体が発見される。
被害者は「Y」と書き残していた…。読者も巻き込むメタ・ミステリ。

メタ・ミステリ:推理小説の形式自体を題材にした、あるいは利用した推理小説。
暗号について
ダイイング・メッセージ:
テラスは密室。登場人物は残りの4人のみ。(料理人もいた:増加博士という探偵)。殺人は不可能。
博士曰く、第3次世界大戦が起こり、中性子爆弾が爆発、その爆弾でシェルターから出た麻生は死んだ。
「Y」はどっちから読んでいるのか?反対から読めば「人」だ。この本は殺人事件を扱った推理小説。その小説を書けと言ったのは発行元の出版部長・「内藤」だ。「人」は、「内」の字を書く途中だ。書き順は間違っているが。

inserted by FC2 system