日本の暗号小説
 作者名  保篠 龍緒
  作品名  山又山 (探偵小説選2)
発行日:2016.12.10
 初出:大正12.4(新青年)
出版社:論創社
形式:A5
目次
 なし (短編)
ストーリーの概要
・ 列車衝突
 梅田駅で列車衝突、尾行中の社会主義者安藤が死んだ。彼の持っていた紙入れとガマ口が行方不明に。
 手提げ鞄を見つけた。中に暗号がかかれた紙片が。
・ 暗号紙片
 現場に怪しい女がいて、所持品を探していたようだ。
 西洋紙にタイプライターで「a,b,c,d」を使用した組み合わせ文字が。
 他に相場電報らしきものがあった。
・ 青年化学者の行方不明
 3日前に陸軍省の王子火薬で爆弾研究をしている青年が行方不明になっていた。その彼女らしき者が、現場にいた女に似ている。
・ 変装
 変装して捜査中の刑事が警官に捕まる。
・ 血染の謎
 三好警部が倉庫で殺される。現場にダイイングメッセージが。
・ 足袋の穴
 犯人の足との照合
・ キソドノアブキ
 暗号解読開始
・山又山
 木曽の山の中で逮捕
暗号について
* 三好警部のダイイングメッセージ
 ・数字・・・2.8.4.1
 ・カタカナ・・キソドノアブキ
 ・アルファベット・・・bc、abd,abd,b,bc,abd
*暗号
 カードが4枚、暗号が「a,b,c,d}「2.8.4.1」
 解読がされるが、理論的に説明不十分である

* 確かに暗号が出てくるが、発想は良いとして、あまり真剣に作成したようには感じられない。
inserted by FC2 system