日本の暗号小説
作者名 長尾 誠夫
作品名 邪馬台国殺人考
発行日:1989.9.20
出版社:文藝春秋
形式:四六判
目次
序章1 持統三年(689)四月四日
序章2 明治38年11月6日
序章3 明治38年11月7日
第1章 邪馬台国への道標
第2章 香具山歌の謎
第3章 「古事記」の秘密
第4章 邪馬台国の一族
第5章 獄門窟
第6章 暗号解読
第7章 真説ヤマトタケル
終章 明治39年4月10日
ストーリーの概要
美女の死体に残されていた謎の書きおき「邪馬台の怨み晴らし候。人麻呂」の意味するものは?
万葉歌とヤマトタケル伝説に秘められている邪馬台国の真実とは?
「卑弥呼の邪馬台国は、大和政権に滅ぼされた。人麻呂は卑弥呼の末裔だ。そして、人麻呂は持統の子・草壁皇子を殺害した」という研究をした父親の死の謎を解く。その研究が国家にとってふさわしくないという理由で殺人が行われた?
学者探偵金田一京助の登場する古代史長篇推理。
暗号について
*香具山歌の暗号
 ・沓冠り・・・「あこしなは」→「吾子死なば」
 ・折句、沓冠、掛言葉、縁語、隠題あらゆる和歌の技巧・・・万葉仮名で書かれているはずだ!
 ・ほすの「乾」はおかしい。「干」であるはずだ!・・・・「ヒミコ」が読み取れる
 ・陰陽五行説・・・二元対立の相→「たたりしる」
 ・「あこしなは ヒミコ たたりしる」が、この歌に隠されていた
*同人の仲間の名前の上1字をならべると「須辺寺作琴」→「すべてつくりごと」
*万葉集歌:161,162番歌から、草壁皇子の死の謎、邪馬台国の位置を解読
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