日本の暗号小説
作者名 東 浩紀
作品名 郵便的不安たち
発行日:1999.8.1
出版社:朝日新聞社
形式:四六判
目次
「概要」参照

*文庫本では改訂・追加して「郵便的不安#」と改題している。暗号的にはあまり意味がない。
ストーリーの概要
* 棲み分ける批評
* 郵便的不安たち:『存在論的、郵便的』からより遠くへ
1 ソルジェニーツィン試論:確率の手触り、写生文的認識と恋愛、
  精神分析の世紀、情報機械の世紀:ベンヤミンから「無意識機械」へ
2 庵野秀明はいかにして八〇年代日本アニメを終わらせたか」、アニメ的なもの、アニメ的でないもの
 『エヴァ』にはまるのはなぜ?、 オタクから遠く離れて
3 文芸時評
 一九九七年一月、一九九七年二月、一九九七年三月、一九九七年四月
季評
 第一回 How to make readers sympathetic with words.
 第二回 How to make readers sympathetic with words. I
 
第三回 『THE END OF EVANGELION』をめぐる対話
 第四回 エヴァについての一年半再考

 第五回 隠喩と批評について:あるいは九〇年代について
 第六回 ベル友からの返信:九〇年代について2
 第七回 『批評空間』座談会追記:九〇年代について3 
 第八回 徹底化されたポストモダン:九〇年代について
寓話を超えて  阿部和重との対談
批評ばかりが増殖する  芳川泰久氏への応答
暗号と言霊
リキテンシュタイン/エクリチュール
「書くこと」と周到さ  阿部和重『アメリカの夜』への書評
「読みにくい」ラカン解説書  赤間啓之『ラカンのユートピア』への書評
私たちはいま、八〇年代を精算しつつある  上野俊哉『シチュアシオン』への書評
ヴァルター・ベンヤミン、圧縮されたエッセイスト  鹿島茂『「パサージュ論」熟読玩味』への書評
それにしてもメディア論はなぜこんなに困難なのか
  桂英史『インタラクティヴ・マインド』、マイケル・ハイム『仮想現実のメタフィジックス』、大澤真幸『電子メディア論』への書評

書くこと、孕むこと、傷つくこと  多和田葉子『ゴットハルト鉄道』への書評
書くこと、孕むこと、傷つくことII  多和田葉子『ゴットハルト鉄道』への書評
面白くなさ、あるいは意匠化された「政治」への抵抗  ジャック・デリダ『デリダのモスクワ』への書評
ジジェクはなぜかくも軽快なのか  スラヴォイ・ジジェク『為すところを知らざればなり』への書評
柄谷行人について  柄谷行人『探究』の紹介
雨音に寄生する文字たちのように  筒井康隆『敵』への書評
柄谷行人についてII  柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』文庫版への解説
Socrate non-performatif  Jacques Derrida + Peter Eisenman 『Chora L works』への書評
4 トランスクリティークと(しての)脱構築  浅田彰・大澤真幸・柄谷行人との座談会 他
暗号について
* 暗号と言霊
 ・外国語、その文字と固有名に対する興味、アラビア文字の構造
 ・万葉集の母音調和について調べる
 →暗号の集積・・・読めないものに対する編愛・・・読めるものへの軽蔑
 ・ダリデへの執着・・・読めないものへの身体的快楽・・・暗号解読
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