歴史暗号
[チ行 作品]
作品名 忠臣蔵菊と葵を結ぶ暗号  3百年間語り継がれなかった討ち入りの虚々実々
著者名 小林 久三
発行日:1998.11.30
出版社:青春出版社
形式:四六版
目次
まえがき 忠臣蔵は日本史の"謎蔵"だ
第1章 将軍綱吉が封じた"忠臣蔵"
第2章 赤穂と吉良の背後にある暗号
第3章 内蔵助の山鹿流兵法の秘密
第4章 二つの血判状が「内蔵助」を語る
第5章 討ち入りの伏せられた部分
第6章 消えた浪士たち
第7章 菊と葵がここに隠されている
ストーリーの概要
忠臣蔵は森村誠一は「人間蔵」だと言ったが、筆者は「謎蔵」だと言う。
なぜ、一方的な裁定が下されたのか?討ち入りまでの資金を大石内蔵助はどこから捻出したのか?城代家老・大野黒兵衛は卑怯者か?上野介の顔を誰も知らない四十七士がどう当人と確認したのか?などを検証している。
徳川幕府の「徳川実紀」は「世に伝ふる所は」と風説を記載しているのは、公開をはばかる秘密があったのか?

目次の細部
第1章 将軍綱吉が封じた"忠臣蔵"
 ・吉良刃傷の動機は封じ込められた ・将軍綱吉"異例に裁決"の謎 ・事件の鍵を握る対立図式 ・綱吉の時代に奇怪な事件が重なるのは偶然か
第2章 赤穂と吉良の背後にある暗号
 ・赤穂の地を読み解くキーワード ・特別な製塩技術を伝えたのは何者か ・吉良家と徳川家が意外な場所から結びついた ・浅野と吉良、衝突の真相 ・判決の背後にある見えない糸
第3章 内蔵助の山鹿流兵法の秘密
 ・城代家老の口を閉ざさせた衝撃 ・卑屈な人物と呼ばれた大野苦労兵衛の思惑 ・敵をあざむく内蔵助の「一向二裏」作戦 ・お家最高の工作資金はどこから出たのか ・"仇討ち"という世論の内膜 ・稀代の悪法「生類憐れみの令」にこだわった背景
第4章 二つの血判状が「内蔵助」を語る
 ・同志たちの忠誠心をどう確かめるか ・"失敗"しないための深謀遠慮 ・決戦前夜、幻の義士たちの悲劇
第5章 討ち入りの伏せられた部分
 ・吉良邸を"密室化"する心理作戦 ・上野介側の戦闘力の虚実 ・討ち入りの協力者が持つ二つの顔
第6章 消えた浪士たち
 ・「脱落」を幕府をあざむく「仮の姿」とみると ・各地に点在する黒兵衛の墓はを示すか ・消えた47人目の役割
第7章 菊と葵がここに隠されている
 ・「46人、全員切腹」この処分の意味 ・吉良家を断絶に追い込んだ幕府の狙い ・民衆に刷り込まれた善悪の構図 ・「忠臣蔵」の舞台はなぜ南北朝時代に移されたのか ・浪士たちの精神はくすぶり続ける
暗号について
書名に「暗号」とあるが、あまり明確ではない。
忠臣蔵に謎となる部分は沢山あり、よく分析して表現しているが、暗号とは思えない。「暗合」なら分かるが。
inserted by FC2 system