歴史暗号
[カ行 作品]
作品名 科学者はなぜ一番のりをめざすか 情熱、栄誉、失意の人間ドラマ
著者名 小山 慶太
発行日:1990.1.20
出版社:講談社
形式:新書
目次
1章 一番のりにかけた執念
2章 秘伝としての科学
3章 先取権をめぐるガリレオの闘い
4章 ニュートンと巨人の肩
5章 先取権争いは広がる
6章 再発見された先取権
7章 涙をのんだ人々
8章 発見に自分の名前を刻んだ科学者
9章 先取権とノーベル賞の魔力
ストーリーの概要
 自然の謎と格闘する科学者はまた、科学者仲間と激しく競争する。なぜなら、未知の謎も、誰か一人が解き明せば、それはもはや謎でも何でもないからだ。
 かくして戦国時代の武将の先陣争いにも似た激烈な一番のり競争が演じられる。
 近代科学が誕生して約400年。ガリレオは暗号文で新発見を隠し、ニュートンはライバルの名を著書から削った…。科学史に隠された意外な人間ドラマを明らかにしながら、科学のもつ“非情さ”と、それでも人間をとらえて放さない魅力とを縦横に語る。
暗号について
3章 先取権をめぐるガリレオの闘い
*天体観測における新発見を如何に秘匿するか・・・先取権争い
*1610年8月 ガリレオからトスカナ公国の大使としてプラハに赴任中のメディチへ奇妙な手紙が届いた。
 ・手紙にはガリレオが天文学上の発見を行ったことがほのめかされている。
  「SMAISMRMILMEPOETALEYMIBUNENUGTTAUIRAS]  という暗号文
 ・プラハで皇帝の宮廷天文学者ケプラーがこの暗号文に挑戦
  アナグラムを解き、「火星には二つの衛星が存在する。
 ・しかし、正解は「土星が三つの星からなることを観測した」だった。
*確定するまでの時間稼ぎ・・・誰かが同じ発見をしても、暗号化しておき、それを解いて証明すれば新発見は、ガリレオ!

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