作品名 |
柿本人麿の暗号歌 |
著者名 |
栗崎 瑞雄 |
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発行日:H1.8.1
出版社:現代日本社
形式:四六判 |
目次
第1章 天飛ぶや大和の歌
第2章 人麿の謎
第3章 天数ふ近江の歌
第4章 万葉集の謎
第5章 いろは歌の暗号
第6章
万葉集の暗号歌 |
ストーリーの概要 |
人麿の暗号歌を遂に発見。『万葉集』の人麿の暗号は朝鮮語ではない。
『万葉集』は“人麿の鎮魂歌集”と説く著書が、人麿の暗号歌を発見した。人麿は藤原宮造営と軽皇子の皇位継承に反対し、逮捕され、牢獄の中で暗号歌を作り、妻に送った。
著者は、その事件の真相の解明につとめ、柿本人麿の人生の全貌を明らかにした。 |
暗号について |
第5章 いろは歌の暗号
・ 野馬臺詩の暗号
吉備真備の逸話・・・帰国願の時、唐朝から出された暗号問題
・ 天地の詞の暗号
あめ つち ほし そら・・・・いろは歌同様48文字で作られた詞
・ いろは歌第1の暗号
「咎なくて死す」
・ いろは歌の作者は誰か
弘法大師ではない。柿本人麿である。
・ いろは歌第2の暗号
「大津の子妻」
・ いろは歌第3の暗号
「炭米湯ぜもひゑ 急の熱は 遅ゐ今朝 誤らむより 打たれぬるには」
第6章 万葉集の暗号歌
・ 人麿の暗号と盤中詞
中国・前奏の時代の「玉台新詠」、蘇若蘭が夫に出した暗号の手紙・・・山を中心に六つの輪の文字群
・ 吉備津の采女の暗号
人麿の歌:「あり衣の さゑさゑしづみ 家の妹に 物いはず来にて 思い苦しも」
→「思いさゑ あり衣さゑも 死に水の 言はず来にても 著ぐいものの」
采女からの返歌:「昼解けば 解けない紐の わが背なに 相寄る咎も 夜解けやすけ」
→「夜あひ寄るに ひなせ川 問ひける名解けば もの咎も 解けやすけ」
・ 人麿の暗号歌
「梓弓 末は寄り寝む 現在こそ 人目を多み 汝を間に置けれ」(3490)
→「名を問はめ しおに負けれ 身を嫉ねみ 云わさず合えず まさかより」
*その他の歌にも暗号があり、本人と妻の死の原因を訴えている
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