歴史暗号
[コ行 作品]
作品名 「古墳」の暗号   (続々発掘、その読み方。遺された謎の点と線の衝撃)
著者名 三浦 竜
発行日:1998.7.25
出版社:青春出版社
形式:新書(PLAYBOOKS)
目次
まえがき 古墳は隠された暗号の宝庫だった!
第1部 教科書に書かれた古代史はここで覆された
  (三内丸山遺跡から加茂岩倉遺跡へ)
第2部 出土品から読み取る卑弥呼の暗号
  (黒塚古墳、向遺跡、吉野ヶ里遺跡)
第3部 "埋葬の法則"が謎の王朝を解く明かす
  (大山古墳、渋谷向山古墳、稲荷山古墳)
第4部 "古墳の壁画、かたち"死後の世界が物語る古代人
  (キトラ古墳、高松塚古墳)
ストーリーの概要
キトラ古墳の壁画、黒塚古墳の三角縁神獣鏡・・・・。近年、従来の古代史観を覆すと言われる遺跡の発掘が相次いでいる。しかし、出土品の新事実に目を奪われているだけでは古代史の謎は解決されない。例えば、その古墳の形態、分布、副葬品の扱われ方等々、古代の人々がある意味と法則性を持って築いたこれらのものには数々の暗号が見え隠れしている。それらのメッセージを丹念に解読する。

目次の細部
第1部 (信じられない頭脳を持っていた縄文・弥生時代の真実)
 第1章 縄文時代の常識をいま、揺るがすキーワード
 第2章 "弥生"という時代区分は書き換えられた
第2部 (「魏志倭人伝」では分からない邪馬台国の正体)
 第1章 「鏡」の背後に見え隠れする古代人の意図
 第2章 卑弥呼の居所を明かす遺跡の暗号
 第3章 史料との符号が邪馬台国の新たなる謎を生む
第3部 (古代王権を動かす覇権の構図とは)
 第1章 石室に塗り込められた「朱」は何を物語るのか
 第2章 古墳の埋葬施設から読み解く"来世の姿"
 第3章 「前方後円墳」に秘められた知られざる勢力関係
 第4章 古代王朝が直面した大変動の痕跡
第5章 解き明かされた大和王権の興亡史
第4部 (空白の古墳時代の鍵はその中にあった
 第1章 「古墳群の変化」に連なる新勢力
 第2章 「壁画の変化」に隠された古代人の真意を読む
 第3章 「古墳の変化」が暗示する古墳時代の興亡史
暗号について
 新規に発掘される遺跡の成果ばかりでなく、これまでに発掘された遺跡や古墳の発掘成果にも目を配り、文献資料だけでは分からなかった謎が、総合的に分析すると、ジグソーパズルが完成するように、実態が明らかになる。
 言い換えれば、各地の遺跡や古墳には、古代史の謎を解くための暗号が隠されている。その膨大で複雑な暗号を一つずつ丹念に解読することにより、古代史の真実を知ることが出来る。
 所謂、古代史の不明な部分の一つの解釈論。
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