歴史暗号
「コ行 作品」
作品名 九つの謎と死角    【歴史ミステリ】裏面史の暗号を解く
著者名 中津 文彦
発行日:1993.6.5
出版社:KKベストセラーズ
形式:ワニの本(新書)
目次
PART1 義経北行伝説の謎と死角
PART2 奥州に眠る藤原氏黄金の謎と死角
PART3 川中島合戦の謎と死角
PART4 本能寺の変の謎と死角
PART5 千利休切腹の謎と死角
PART6 由比正雪の乱の謎と死角
PART7 伊達騒動の謎と死角
PART8 暗殺にみる龍馬と隆盛の謎と死角
PART9 西郷隆盛肖像の謎と死角
ストーリーの概要
日本の歴史には、多くの闇の部分がある。謎と死角を生むのはそのためである。何故闇の部分が生じたのか。
その原因はきわめて難しいが、日本人特有の精神構造や美意識などに基づいて書き残された史料に頼らざるを得ないこと、そしてもう一つは、歴史の担い手となった人々の発想や行動を推理する作業には多くの困難が伴うからだ。
歴史の闇の部分に光を当てるために必要な"推理"を駆使し、九つの歴史の謎と死角に関するテーマに様々な角度から精魂こめて挑む。(著者自身の広告から)


PART1 ・義経終焉にみる謎 ・光圀も投げかけた義経偽首への疑惑 ・義経を迎え入れた秀衛心情の謎 ・義経謎の画策と行動 ・義経死の謎を秘めた戒名 ・義経北行説は偽作か? ・逃避行ルートに秘める謎 ・三陸に残る義経北行地名の謎 ・義経北行を伝える謎の判官神社とお堂 ・アイヌ伝説と融合する義経伝説 ・義経はなぜ北を目指したか?

PART2 ・大和朝廷が狙う蝦夷の黄金 ・清衛による平泉黄金王国とは ・隠し金鉱をもっていた藤原氏 ・忠衛とともに消えた黄金 ・奥州に伝わる黄金伝説 ・謎の金精錬工場 ・謎を深めるサンコ婆さんの坑道 ・平泉に眠る黄金のニワトリ ・封印された安部貞任の隠し金山

PART3 ・一騎打ちにまつわる兼信像への疑問 ・武田の対北信濃戦略とは ・関東管領として出撃した兼信の狙いとは ・関東進出への戦略上必要だった川中島 ・川中島合戦は単なる遭遇戦だった?

PART4 ・本能寺の変に黒幕あり ・なぜ光秀は信長襲ったか ・光秀は単なる暗殺実行者 ・暗殺暗殺監視役も存在した ・秀吉の運で狂ったシナリオ

PART5 ・数奇の道にのめり込んだ豪商の跡取り息子 ・口切の茶事に招かれた天才少年 ・コレクター信長に仕えた二つの顔を持つ男 ・成り上がり者に見つめる冷ややかな眼 ・唐物コレクターと和物コレクターの心理戦 ・「藁屋」の利休に「黄金」で挑んだ秀吉 ・悲劇を迎えた天下一の茶匠と天下人との対立 

PART6 ・事前に発見した陰謀 ・軍学者が残した謎の言葉 ・二つの反幕行動の偶然性 ・紀州公の反発の陰 ・直系政権への牽制球

PART7 ・政宗の影に怯えた幕府 ・幕閣が仕掛けた罠 ・政宗に似ていた兵部に騒動の鍵がある ・時代に合わなかった人物

PART8 ・照明弾と切り込み隊長 ・禁門の変後の大転回 ・海舟を軸に結ばれた二人 ・薩長同盟を着想したのは誰か ・薩長連合への龍馬の暗躍 ・薩長和解の鉄砲売買 ・約束すっぽかしの真相 ・払拭された「不信感」 ・「新生日本」の進路を示す ・革命方法論の差が悲劇を ・隆盛の心変わりを知らずに ・革命に二人の指導者はいらない

PART9 ・ある肖像画とキヨソーネの肖像画 ・影武者だった「永山西郷」の写真 ・削られた名画 ・鍵を持つ耳朶の形 ・「幕末写真」に写った謎の大男 ・謎の大男と大礼服の男の一致 ・フルベッキ博士がいた場所 ・庄内処分で偉大さを語り継がれる ・西南戦争の影響か?
暗号について
各PARTに記述された各謎をひも解くことが暗号解読
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