作品名 |
名曲に隠された暗号(コード) (「レコード芸術2006.7号」所収:特集) |
著者名 |
佐伯 茂樹、青柳いづみこ、那須田務、磯部周平、、増田良介、矢澤孝樹 |
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発行日:2006.7.1
出版社:音楽の友社
形式:A4・月刊誌 |
目次
・ドビュッシーと秘密結社:青柳
・バッハの象徴的表現と「謎のカノン」:那須田
・シューマンからブラームスへ引き継がれた「クララ・コード!?」を読み解く:磯部
・「怒りの日」と「ジュピター音型」をめぐる音楽史の謎:佐伯
・暗号の帝王:ショステコーヴィチ:増田
コラム:9の呪縛?:矢澤 |
ストーリーの概要 |
【HIDDEN CODES IN THE MASTERPIECES】
ダ・ヴィンチ・コードの小説・映画がヒットしている。これまで漠然と見ていた名画の裏側に隠されたメッセージを知ると、知的好奇心がみたされてワクワクする。
これと同じように、普段聴き慣れた名曲も、その中に隠された暗号を解読しながら聴いてみると、新鮮で違った側面が見えてくることは間違いないはずだ。
抽象的な暗号と言う意味では、音楽は絵画に劣らず得意とする分野である。事実、15世紀ぐらいから、音楽修辞学と言う形で、音型のパターンやリズムなどが特定の概念を表現する手法が採られており、それが今日も使われていたりする。
それらの意味を知ることは、絵画や文学など比較的分かりやすい分野以上に、作品の鑑賞に必要な情報を我々に与えてくれることは疑う余地もないだろう。
探偵になったつもりで、音楽の謎の世界に足を踏み入れてはいかがだろう。 (序文から) |
暗号について |
面白い。普段、「良い曲だな」程度にしか聴いていなかったクラシック音楽の中にこのような謎が隠されていたとは!音楽の基礎が良く分かっていないので、理解不十分の面があるが!
・ドビュッシーと秘密結社:青柳
・ドビュッシーの名が「シオン修道院」の総長リストに
・オカルティズムの影(子供向けバレエ音楽「おもちゃ箱」の表紙に工夫が)
・「アッシャー家の崩壊」のモティーフに秘められた暗号
・バッハの象徴的表現と「謎のカノン」
・トランペットは「神の音」
・「マタイ」「ヨハネ」に示される「音楽修辞学」
・数学と音楽のミステリー
・肖像画に描かれた「謎のカノン」
・シューマンからブラームスへ引き継がれた「クララ・コード!?」を読み解く
・シューマンが編み出した「クララのモティーフ」
・ブラームスの処女作に表れた「クララのモティーフ」
・謎解きの始まりはブラームス晩年の手紙から
ブラームスから二人への最後のメッセージ
・まだまだある!「クララのモティーフ」
・ブラームスにとって「作曲」とは?
・「怒りの日」と「ジュピター音型」をめぐる音楽史の謎
・カトリック教会をイメージさせるオルガンとトロンボーン
・ベルリオーズの「幻想交響曲」における「怒りの日」の引用
・死を象徴する暗号として「怒りの日」を用いた作曲家たち
・チャイコフスキーが死の暗号として用いた「怒りの日」
・古典派音楽に多用された「ジュピター音型」
・全ての要素が登場するサン=サーンスのオルガン音楽
・暗号の帝王:ショステコーヴィチ・・・・その意図を、誰が説明できようか?
・自分の名を表す音型でも、何のために?
・「メリー・ウィドウ」の引用、相反する二つの解釈
・「ボリス・ゴドゥノフ」抜きにショスタコーヴィチは語れない
・パロディとして使われた「怒りの日」の旋律
コラム:9の呪縛?
・ベートーヴェン以降の大交響曲作曲家は、9番までの交響曲を書くと死に見舞われるという「ジンクス」について
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