暗号理論
[ア行 作品]
作品名 明るい暗号の話
著者名 今井 秀樹
発行日:1998.7.10
出版社:裳華房
形式:四六判(ソフト)
目次
1 はじめに
2 ネットワークでコイン投げ
3 離散対数による一方向性関数
4 秘密のメールを送る
5 効率のよい暗号化法
6 鍵を共有する
7 メールに署名する
8 RSA書名は本当に安全か
9 いろいろなディジタル署名
10 暗号の世界を拡げよう
11 お墨付き方式によるディフィ−ヘルマン暗号インフラ
12 お墨付き方式によるRSA暗号インフラ
13 いつでも、どこでも、誰とでも
14 耐タンパーカードによる暗号インフラ
15 鍵回復システム
16 電子マネー
17 さらに便利で安全なネットワーク社会に向けて
概要
暗号は、外交や軍事の舞台裏で数千年前から使われてきた。暗号解読が一国の運命を変えたことも少なくない。一般の人々から見れば、暗号は隔絶された世界のものだった。
ところが、1970年代のネットワークの発展は、暗号の世界を一変させた。極めて複雑な構造を持つ大規模なネットワーク社会では、情報の盗聴や改竄を、暗号以外で防ぐのは難しい。ここに一般の人が使える「現代暗号」が誕生した。
これは、公開暗号であり、古典的な閉ざされた暗号とは異なり、言わば「明るい暗号」である。

現代暗号の基盤は、整数論を中心とする数学である。古典暗号に比べ理論的である。
本質的な点を出来る限り正確に理解できるように工夫した本。暗号やセキュリティの世界では、正確さが重要。

暗号は分かりにくい。暗号はわかりにくくして安全性を高めると言う面があるが、理論としての分かりにくさは別。
しかし、高度な数学を駆使した理論を分かりやすくするのは非常に難しい。出来る限り分かりやすく、かつ厳密さを損なわないように書いた。暗号の面白さ、可能性を伝えたい。
(はじめに、あとがきから抜粋)
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