作品名 |
暗号技術を応用した電子商取引に関する一考察
(「警察学論集H8.12」所収) |
著者名 |
加藤 英二 (警察大学教授) |
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発行日:H8.12.10
出版社:立花書房
形式:機関紙(警察大学校) |
目次
「なし」
*その他の掲載主要記事
・警察統合情報通信ネットワークシステムについて
・DNA型鑑定の運用に関する指針の一部改正について
・60周年を迎えた犯罪手口制度
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概要 |
1 はじめに
技術者の視点で電子商取引に関する考察を実施
2 インターネットは無法地帯
路上で札束を見せながら歩く愚に等しい・・・セキュリティ対策が後回し
インターネットでは、そもそも何が違法なのかはっきりしないし、トラブルが生じた時に訴える先もない。
3 暗号概論
1 暗号方式
電子商取引では、共通鍵暗号方式や公開鍵暗号方式が巧みに取り入れられている
2 認証
基本的に公開鍵暗号方式の秘密鍵は本人しか知らない。この特性を利用して認証を可能にする。
4 暗号応用技術
1 電子現金
・例:銀行のオンラインシステム
・一般市民を対象にして電子現金・・・ICカード・・・暗号の活用
2 電子現金と法
・明確に定義し規制する法は存在しない。・・・歯止めが必要ではないか
3 電子決済
・電子現金とクレジットカード
4 暗号鍵の供託
・暗号鍵の個人管理は呪縛
・鍵供託(キーエスクロー)の問題点・・・米国政府の管理下におかれる可能性
5 暗号応用技術と警察事象
・暗号解読の危険性
・暗号応用技術を悪用した犯罪
6 霞ヶ関と電子商取引
・エレクトリック・コマース推進事業
・国際間の協力・強調が必要
5 終わりに
・NSAの技術力・・・民間の10〜20年先を進んでいると推測
・警察内にNSAのような組織が必要・・・日本には暗号にかかわる技術者が少ない
・警察は、電子商取引に関する脅威とリスクについて国民に秘録警鐘すべき
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