暗号理論
[ア行 作品]
作品名 暗号のジレンマ        (「文藝春秋H16.1月号」所収)
著者名 松井 充
発行日:H16.1.1
出版社:文藝春秋
形式:雑誌
目次
「なし」

概要
* 米国連邦政府標準の暗号方式「DES」の解読手法
 ・ アイデアが間違っているのではなく、間違っていると考えた理由が間違っていることに気がついた。
 ・ DESは、当時コンピュータの解読計算で2千年かかるとされていた最強の暗号だった。
 ・ 解読手法に線形解読法と云う名前をつけ、計算機実験にとりかかった。
  社内の12台のコンピュータで50日間で解読に成功した。

* その後、線形解読法でも解読できない暗号の設計・・・・1995年、「MISTY」発表

* 携帯電話用「KASUMI」が「W−CDMA」の必須暗号方式として採用
 ・現在FOMAの全端末に「KASUMI」が搭載

* 暗号は数学者にとって非常に魅力的な存在
 ・乱雑な文字や数字が、ある鍵を介することで意味を持った内容になる。
 ・非常に矛盾をもった二律背反的な側面・・・暗号の強度・安全性、計算式の美しさ・・・実用性と強度
 ・プログラムのどこかに第3者を混乱させる仕組み、要素・・・美しさとのバランス

* 暗号の解読・・・計算機の進歩・・・解けない暗号は存在しない。
 ・挑戦されても解読されない暗号・・・歴史に残る暗号
inserted by FC2 system