暗号理論
[ニ行 作品]
作品名 日本人が知らないウィキリークス
著者名 小林恭子・白井聡・塚越健司・津田大介・八田昌行・浜野喬士・孫崎享
発行日:2011.2.7
出版社:洋泉社
形式:新書
目次
第1章 
ウィキリークスとは何か─加速するリーク社会化
第2章 ウィキリークス時代のジャーナリズム
第3章 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて
第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想
第5章 米公電暴露の衝撃と外交
第6章 主権の溶解の時代に─ウィキリークスは革命か?
第7章 「正義はなされよ、世界は滅びよ」─ウィキリークスにとって「公益」とは何か
第8章 主権の溶解の時代に─ウィキリークスは革命か?

概要
 アフガニスタン紛争やイラク戦争を巡る米軍などの機密情報、25万点を超えるアメリカ外交公電の公開、予告される米大手銀行の不正暴露、そして次には……?
 告発者の匿名性を守る高度な情報技術と世界的なネットワークを駆使、マスメディアとも連携して国家や企業の機密情報をこれまでにない規模で次々に暴くウィキリークス。
 毀誉褒貶の激しい「ウィキリークス」の真の姿とは?

目次の細部

第1章 ウィキリークスとは何か──加速するリーク社会化〈塚越健司〉
1 リークサイト「ウィキリークス」とは
2 ウィキリークスの情報公開──賞賛と批判
3 2010年──変化するリーク方法
4 公電公開後の動き
5 加速するリーク社会化
第2章 ウィキリークス時代のジャーナリズム 〈小林恭子〉 
1 ジャーナリズムとリーク
2 国家機密のリーク報道
3 リーク報道をめぐる様々な評価
4 ウィキリークス時代のジャーナリズム
第3章 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて 〈津田大介〉 
「ネットメディアにおける9・11」/アサンジが提唱する「科学的ジャーナリズム」 他
第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉
技術的なプロジェクトとしてのウィキリークス/匿名性の確保 他
第5章 米公電暴露の衝撃と外交 〈孫崎 享〉 
アメリカ国内での騒動/前代未聞の情報漏洩事件 他
第6章「正義はなされよ、世界は滅びよ」─ウィキリークスにとって「公益」とは何か〈浜野喬士〉 
連鎖する内部告発の流れ/内部告発論の基本的ロジック/内部告発から公益通報へ 他
第7章 主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か? 〈白井 聡〉 
1 「歴史は繰り返す」。だが、いかなる歴史が?
2 カリフォルニアン・イデオロギーの政治的帰結
3 主権の溶解
要旨
第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉
* ウィキリークスの工夫
 ・ハンドルネーム、ネットカフェ程度では匿名ではない:サーバ側でログをとらないようにする。

* PRQによる防弾ホスティング
 ・サーバ用ストレージ(データ保管装置)の強固な暗号化
 ・ハードディスクが捜査機関に押収されても解析不能にする・・・防弾ホスティング

* Torによる匿名化
 ・ログをとられても匿名性が保たれる保証

* Torとは
 ・The Onion Router

* オニオン・ルーティング
 ・データは暗号化されていても、ヘッダは原則平文・・・トラフィック分析可能
 ・玉ねぎのように何重にも暗号化する
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