暗号理論
[シ行 作品]
作品名 シェークスピアの謎    (「別冊数理科学・暗号」所収)
著者名 長田 順行
初出:数理科学;1978.パズルV

発行日:1982.5.15
出版社:サイエンス社
形式:雑誌(B5)
目次
「なし」(短編) 

概要
* 真のシェークスピアはだれか?主としてフランシスコ・ベーコン説
1 反ストラトフォード派について
 ・ シェークスピアの生地と言われるイングランド地方都市ストラトフォードから名付けた立場の人
 ・ 生涯が不明、自筆文書:6件のみ、作品集が出版されたのは死後7年目
 ・ ストラトフォードのシェークスピアは飲んべえで無能?
 ・ 条件 @同時代に活躍した人 A超越する教養 B宮廷に出入り C演劇界と関係 D本名を発表できない人
 ・ マーロー説:ホフマン「ほんもののシェークスピア殺人事件」
 ・ オクスフォード説:フロイト「わが半生」、「精神分析学概論」 
             :紋章「槍を振るっている獅子」→「shaking a spear」
2 フランシス・ベーコン説
 ・ フランシス・ベーコン協会:5個の条件を満たす
 ・ 各種文献に隠された暗号文がある
 (1) ベーコンの暗号に関する論文
  ・ 「学問の進歩」・・・暗号について「OMNIA PER OMNIA」
  ・ 上記増補ラテン語版で具体的に記述・・5単位の符号を利用
  ・ 暗号らしくない暗号:フォントを変える(ローマン体とイタリック体)
 (2) 代表的な解読例
  ア 転置式としての解読例
   ・ 「恋の骨折り損」に出てくる一番長い単語:27文字「honorificabilitudinitatibus」(面目)
     ・ アナグラム:「これらの戯曲こそは、フランシスコ・ベーコンの作りて世に遺すものなり」
  イ 分置式としての解読例
   ・ ハムレットの各行冒頭から文字を拾う:F.BACON
  ウ 換字式としての解読例
   ・ アメリカのギャラップ夫人:作品集のk辻野タイプの差から解読
   ・ シェークスピアの墓碑銘の解読
あとがき
 ・ 自分に好都合な答えを引き出している。暗号以前の問題。ロマンチックな夢
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