暗号理論
[ウ行 作品]
作品名 ウェブ時代の暗号   ネットセキュリティの挑戦
著者名 熊谷 直樹
発行日:2007.12.10
出版社:筑摩書房
形式:新書
目次
第1章 
暗号は何に使われているのか
第2章 暗号と暗号化
第3章 ネットワーク社会と暗号
第4章 暗号解読と攻撃法
概要
 秘密をどう伝えるか。秘匿をどうやって見破るか。この攻防は有史以来、「暗号」という舞台で繰り広げられてきた。その構図は今も変わらない。
 主戦場はインターネット上に移り、暗号の研究者と、解読を企てるハッカーとの間で夜を日に継いだ闘いが続いている。クレジット決済、ネット・バンキングなどが一般化した現在、暗号技術を駆使したウェブ・セキュリティは、あらゆる企業にとって不可避の課題となった。
 暗号を可能にする理論や仕組みを解説し、現代の暗号社会の核心に迫る。

*目次の細部
第1章 暗号は何に使われているのか
 職場パソコンからの恋愛メールにご用心/さらに高度になった従業員監視技術/諜報機関なみ?ますます強力になる従業員の監視ツール/電子メールの仕組み/電子メールと郵便/電子メールの郵便局、メールサーバー/2つの部分でできている電子メールの住所/電子メールはいつ届くのか/メールははがきと同じ/暗号の利用と実相/通信とは何か/音声を暗号化する/電子メールにおける暗号利用/携帯電話もインターネットも

第2章 暗号と暗号化
 暗号化/暗号化の種類/人類と暗号の歴史/ヒエログリフを解読したシャンポリオン/旧約聖書に書かれた暗号アトバシュ/スパルタの暗号スキュタレー/ポリュビオスの暗号/日本の暗号/換字式暗号の最高傑作エニグマ/転字(置)式暗号/ビジュネル暗号/現在の暗号化技術/秘密鍵暗号の特徴/XOR演算と暗号の世界/XOR演算/共通鍵暗号の代表選手DES/DES以外のブロック暗号/ストリーム暗号/公関鍵暗号/公関鍵暗号の概要/RSA暗号の基礎技術/法の世界の繰り返しと暗号化、復号化/RSA暗号の概要/現代暗号を読み解く鍵、素数/素数生成式/モジュロの世界/RSA暗号の数学的な意味/ハイブリッド暗号の概要/公関鍵の処理の流れ

第3章 ネットワーク社会と暗号
 インターネットは危険がいっぱい/電子メール/インターネットの問題Iなりすまし/ID、パスワードは簡単に特定できる/インターネットの問題2改ざん/インターネットの問題3盗聴/本人確認はID十八スワードだけでは安心できない/インターネットでも本人確認ができる証明書/電子証明書はどんなものか/電子証明書が偽造されにくい理由/電子証明書の利用例−インターネットーバンキング/フィッシング詐欺対策にも有効/巧妙なフィッシング詐欺の手口/本物?・ ニセモノ?/電子認証を支える技術/認証局の果たす役割/認証局の階層/認証局の重要な役割、証明書の廃棄/認証局の構成/公関鍵基盤(PKI)/バーチャルの世界から現実の世界へ/紙の書類を電子データとして保管可能にする−e―文書法/電子署名は実印と同じ効力をもつ−−電子署名法/税金の申告や納税を支える電子証明書−電子申告・電子納税/公関鍵基盤の役割/電子証明書には何か書いてあるか/PKIの肝ともいえるX509証明書/実際の取引ではどう使われているか/電子証明書と暗号化/暗号化の流れ/電子証明書で情報に電子署名をする/電子署名の流れ/電子署名で改ざんを検知/個人を守る身近な暗号/大切な情報を守るssL/SSLの重要な2つの役割/SSLがもたらすメリット/SSLの仕組み/電子メールで使われるPGP/PGPの特徴/公開鍵の認証方法/メール暗号化の方法/PGPの技術的な仕組み/電子メールの暗号化/電子メールの暗号化と電子署名を実現するs/MIME/暗号鍵を集中管理するsバMIME/暗号技術に関する今後の動向/楕円曲線暗号/量子コンピューター/量子暗号/量子暗号の通信手順

第4章 暗号解読と攻撃法
 暗号解読/暗号攻撃方法/総当たり攻撃/誕生日攻撃

*参考文献一覧・ホームページのトップに、本「暗号の本棚」のURLが載っている!
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