暗号戦史
「ヒ行 作品」
作品名 暗号戦線
著者名 ビルマ作戦電報班
発行日:H2.10.10
出版社:非売品(緬電会)
形式:A5
目次
* 訓示集
* 電報班総説
* 軍司令部暗号戦跡
* むかしお父さんは暗号兵だった
* ビルマ戦域回顧
ストーリーの概要(暗号について)
* 電報班総説・・暗号について具体的な記述あり
 ・昭和16年11月、第15軍司令部編成、仏印へ。12月、チュラルコン大学に司令部設置、電報班業務開始
 ・昭和17年、ラングーンへ。昭和18年、ビルマ方面軍編成、参謀部電信班成立
 ・電報班:暗号処理・・文書の暗号化、翻訳
 ・四数字の陸軍暗号書(小部隊用は三数字):約1万語・・・重要性により、4字差、3字差、2字差、1字差
 ・乱数表は、1頁に100語分、非算術計算
 ・参謀本部で作成する暗号書、方面軍で作成する暗号書、師団暗号書の作成・・・方面軍電報班印刷所
 ・暗号教育:隷下各軍・師団・各部隊の暗号教育、部外者に対する暗号教育、暗号競技会
 ・乱数表の例、暗号の組み立て例、暗号書より引き出した語句の例

* 軍司令部暗号戦跡
 ・電報班の編成の経緯・・・状況に応じる増強
 ・イラワジ会戦における電文問題:「ミクティラ戦」2000両か200両か・・・電報班の責任、参謀の責任?・・・参謀の指示
 ・電報班苦難の脱出行
 ・終戦直前の電報・・・「ピカドン」の意味は?
 ・終戦の詔書、暗号書類の処理、抑留生活、帰国、終戦前における電報班の人員

* むかしお父さんは暗号兵だった
 ・40数名の電報班員の後世に残す言葉(回顧録)
 ・使用暗号書、暗号書の保管、輸送等
 ・2000両か、200両かの問題・・・電報班の誤りではない・・・戦史叢書の記述は誤り!
 ・陸軍暗号書の誤焼事件・・・宰領者の宿舎に忍び込みウィスキーを盗んだ男が暗号書を焼く
 ・数人の記述に「組み立てと解読」とあるが、「翻訳」ではないのか?「解読」を使用したのか?

* ビルマ戦域回顧
 ・暗号についての細部記述はない。

◎ 陸軍の暗号についてこれだけ記述した本は少ない。
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