* 電報班総説・・暗号について具体的な記述あり
・昭和16年11月、第15軍司令部編成、仏印へ。12月、チュラルコン大学に司令部設置、電報班業務開始
・昭和17年、ラングーンへ。昭和18年、ビルマ方面軍編成、参謀部電信班成立
・電報班:暗号処理・・文書の暗号化、翻訳
・四数字の陸軍暗号書(小部隊用は三数字):約1万語・・・重要性により、4字差、3字差、2字差、1字差
・乱数表は、1頁に100語分、非算術計算
・参謀本部で作成する暗号書、方面軍で作成する暗号書、師団暗号書の作成・・・方面軍電報班印刷所
・暗号教育:隷下各軍・師団・各部隊の暗号教育、部外者に対する暗号教育、暗号競技会
・乱数表の例、暗号の組み立て例、暗号書より引き出した語句の例
* 軍司令部暗号戦跡
・電報班の編成の経緯・・・状況に応じる増強
・イラワジ会戦における電文問題:「ミクティラ戦」2000両か200両か・・・電報班の責任、参謀の責任?・・・参謀の指示
・電報班苦難の脱出行
・終戦直前の電報・・・「ピカドン」の意味は?
・終戦の詔書、暗号書類の処理、抑留生活、帰国、終戦前における電報班の人員
* むかしお父さんは暗号兵だった
・40数名の電報班員の後世に残す言葉(回顧録)
・使用暗号書、暗号書の保管、輸送等
・2000両か、200両かの問題・・・電報班の誤りではない・・・戦史叢書の記述は誤り!
・陸軍暗号書の誤焼事件・・・宰領者の宿舎に忍び込みウィスキーを盗んだ男が暗号書を焼く
・数人の記述に「組み立てと解読」とあるが、「翻訳」ではないのか?「解読」を使用したのか?
* ビルマ戦域回顧
・暗号についての細部記述はない。
◎ 陸軍の暗号についてこれだけ記述した本は少ない。 |