暗号戦史
「ア行 作品」
作品名 暗号に敗れた日本  太平洋戦争の明暗を分けた米軍の暗号解読
著者名 原 勝洋 + 北村 新三
発行日:2014.9.8
出版社:PHP研究所
形式:四六判
目次
第1章 米大統領は日本の開戦意図に気がついていた
第2章 日本外交暗号と日本海軍暗号の被解読
第3章 MI情報は日米両軍の勝敗を決定した
第4章 D暗号の傍受と解読技法
第5章 暗号誤用に謀殺された山本五十六大将
第6章 ストリップ乱数・「天」暗号・暗号区制
第7章 待ち構えていた米軍に沈められた戦艦「大和」 
ストーリーの概要
 太平洋戦争開戦直前の日米交渉、真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、山本五十六連合艦隊司令長官機の撃墜、大和特攻……。
約40年前、戦史研究家の野村實がもらした言葉、「あのころに、どれだけ米軍が日本側の暗号を読めていたのか、実は本当のところはほとんどわかっていないんだよ」という一言から、「暗号解読の実像を明らかにする」研究の旅は始まった。
以来、何度もの米国の新たな史料公開の度に、暗号解読の事実発見を繰り返し、一歩一歩、実像に近づいて行った。
 本書では、貴重な米国史料を多数実例として示しながら、太平洋戦争時の米軍の日本外交暗号、日本海軍暗号の解読ぶりを明らかにする。
 また、当時の暗号についての基礎知識を、電波工学の権威である北村新三が解説し、日米の暗号戦のすべてを描いた。
暗号について
全編、日米間の暗号戦に関することである。
目次の細部
第1章 米大統領は日本の開戦意図に気がついていた
1.1 米大統領は知っていた
1.2 日米交渉から開戦へ
1.3 暗号機破壊と貴地午後一時手交電報はハワイ司令官に伝わっていたか
1.4 なぜ、空母は真珠湾にいなかったのか?
1.5 米大統領の責務と三つの選択―なにもしないことに決定
第2章 日本外交暗号と日本海軍暗号の被解読
2.1 機械式暗号機の種類と変遷
2.2 九七式欧文印字機とパープル暗号
2.3 SISによるパープル暗号の解読
2.4 日本海軍D暗号
第3章 MI情報は日米両軍の勝敗を決定した
3.1 ミッドウェーの地点略号「AF」は天気情報から暴露された
3.2 米海軍諜報部に何が起こっていたのか
3.3 連合艦隊司令長官山本五十六大将の強い遺志
3.4 MI作戦の発令
3.5 アリューシャン作戦
3.6 ミッドウェー作戦
第4章 D暗号の傍受と解読技法
4.1 傍受電と解読の例 ミッドウェー海戦前の状況
4.2 真珠湾以前の傍受電
4.3 乱数はがしと解読
4.4 暗語間の差の表
4.5 暗号図書の更新、使用ミス、復元と捕獲
4.6 伝統的意見と修正的意見
第5章 暗号誤用に謀殺された山本五十六大将
5.1 ウルトラ情報と聯合艦隊司令長官搭乗機撃墜
5.2 日本海軍の事故調査
5.3 日本海軍の暗号と米海軍による解読
5.4 暗号事故と緊急対処
5.5 暗号解読からGet YAMAMOTOへ
5.6 暗号表JN20の形式と解読
第6章 ストリップ乱数・「天」暗号・暗号区制
6.1 ストリップ乱数と零なしコード
6.2 天暗号
6.3 暗号区制とチャンネル
第7章 待ち構えていた米軍に沈められた戦艦「大和」
7.1 「大和」水上特攻の決定
7.2 大和出撃・沖縄へ
7.3 激戦・轟沈
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