暗号戦史
「ア行 作品」
作品名 アメリカの「戦争責任」を問う     (「諸君:2007.5号」所収)
 パールハーバー卑劣史観からの脱却
著者名 西 鋭夫    (日本大学教授・スタンフォード大学フーヴァー研究所研究教授)     
発行日:2007.5
出版社:文芸春秋
形式:雑誌
目次
「なし」:対談
ストーリーの概要
戦勝国による歴史の「定説」を鵜呑みにしないためにも、資料研究を怠るわけにはいかない。
(米国立公文書館(別館)での調査中間報告)
・「定説」は捏造されたのか?
 米国は、日本のパールハーバー奇襲攻撃のだまし討ちで戦争に引き込まれ、原爆投下により勝利したと歴史教育。
 日本も、昭和27年から「平和教育」の名目の下、勝者アメリカと同じ歴史観を教えられた。
 日本に重大な「戦争責任」はある。しかし、勝者にも「戦争責任」はある。
 日本にだけ「時効」がないのは?・・・・日本に謝罪を要求し、日本も反射的に謝罪する。
 ハワイ攻撃は奇襲だったのか?・・・ホワイト・ハウスは暗号解読により事前に知っていた。・・・未だに論争有り。
・「JN-25」解読の謎
 当時の米太平洋艦隊司令長官・キンメル海軍大将、ショート陸軍大将は職務怠慢で「有罪」:解任・降格・・・激怒
 2000.10、米国議会は、二人の名誉回復決議
 ルーズヴェルト大統領とチャーチル首相との陰謀説。
 JN-25の解読資料の公開・・・小出しではあるが、真珠湾は「人柱」として犠牲にされたかもしれないという爆弾的資料
 イギリス国立公文書館の同様の機密文書は、2020年まで封印・・・何を隠し続けるのか?
・ジョン・テイラーとの出会い
 ワシントンの「伝説的なArchivist」。米軍、スパイ活動に関する史料についての知識では世界で彼の右に出るものはいない。
・「敗者の美学」はどこへ
 米国人は、戦死した兵の遺骨収集をしている。日本政府はどうか?・・・・日本将兵の遺骨は各地にまだまだ沢山あると言う。
 日本人の精神はゆがんだままか。品性の高い強い国へ。
 非人道的犯罪人は、敗れた日本国民だけか。
・「正義の宝刀」が精神力を失う時
 日本の占領政策・・・不意打ちを受けたと言う「正義の宝刀」
 
暗号について
「JN-25」:帝国海軍一般目的艦隊用暗号
 ・解読された暗号は終戦後、インディアナ州クレイン海軍基地の機密文書館に厳重に保管されている。・・・「クレイン文書」・・・・メリ−ランド州公文書館に移管。
 ・青色のスタンプで「Ultra Top Secret」と押してある。
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