暗号戦史
「ア行 作品」
作品名 暗号解読班――40号室      (「リーダーズダイジェスト 1976.9月号」所収)
著者名 バーバラ・タックマン   (Burbara Tuchman)
発行日:1976.9
出版社:
日本リーダーズダイジェスト社
形式:B6(月刊誌)
目次
 「なし」
ストーリーの概要
第一次世界大戦が始まってから3年目、ドイツ軍と連合軍の間の絶望的な膠着状態を破ったのは、諜報活動がもたらした僥倖ともいえる一大収穫だった。「40号室」の名で呼ばれた、イギリス海軍諜報部の極秘の一部門が、ドイツの外務大臣からワシントン駐在のドイツ大使宛に送られた暗号電報を傍受し、解読に成功したのである。これによって、ドイツの致命的な大誤算が暴露され、これまでアメリカが渋っていた参戦がほぼ確定的となったのである。イギリスがいかにしてこのスパイ活動を成功させ、またそれをいかに利用したかは、近代まれな一大秘話である。
暗号について
イギリスの40号室が傍受した「ツィママン」の電報の解読物語。
1917年1月16日、英海軍省の「40号室」の二人がドイツの異常に長い無線暗号電報を手にした。解読の結果、ドイツのツィママンからワシントン駐在ドイツ大使ベルンストルフ伯爵宛のものと判明。
2通からなり、一つは「潜水艦による無制限攻撃の開始予定」、もう一つが「メキシコと日本をドイツ側につかせ、アメリカを攻撃対象にする」と言う陰謀電だった。
海軍諜報部長ホール提督は、中立を保っているアメリカを参戦させるために、この電報を利用しようと考える。そして、ドイツに暗号を解読していることを悟られないように。
そして、その駆け引きは成功し、アメリカは英に協力し参戦することになる。

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