暗号戦史
「チ行 作品」
作品名 チューリング    情報時代のパイオニア
著者名 B・ジャック・コープランド      (B.Jack.Copeland)  (訳:服部 桂)    
発行日:2013.12.12
出版社:NTT出版
形式:四六判
目次
第1章 クリックしてタップ、タッチしてオープン
第2章 ユニバーサル・チューリングマシン
第3章 アメリカ、数学、ヒトラー
第4章  トン・ツーとエニグマが呼んでいる
第5章 チューリングとUボートの戦い
第6章 1942年――アメリカへの帰還とヒトラーの新しい暗号
第7章 コロッサス、デリラ、勝利
第8章 1カ月の仕事を1分でこなすACE
第9章 マンチェスターの「電子頭脳」
第10章 イミテーションゲーム――人工知能、人工生命
第11章 冷えたポリッジ
第12章
 終焉
ストーリーの概要
 アラン・マシソン・チューリング。このシャイで目立たないイギリス人は(・・・)もし彼がいなかったら、現在の「コンピュータ」そのものが存在していないかもしれない、というほどの業績を成し遂げた重要な人物なのだ。
 本書は、彼こそがコンピュータという概念を初めて理論化し、プログラム内蔵式の本格的なコンピュータを構想してその製作を手掛け、コンピュータに脳の役割をさせる人工知能を提唱し、その知能のテスト方法まで提案し、さらにはコンピュータで生命現象を扱う人工生命の先駆けとなり、パソコン、ゲーム、電子音楽、ロボット、ネットワークまで、情報社会の基礎となるありとあらゆる分野を手掛けた、いわばコンピュータ科学の始祖であると主張する。
 本書が試みたのは、1954年にたった41歳の若さで他界したこの天才の生涯を通して、コンピュータがなぜどのように発明されたのか、そもそもコンピュータとは何なのか、という基本的な問いに答えることだ。そして、チューリングが短い生涯で駆け抜けた、戦争と暗号解読、ゲイであることから受けた差別など、20世紀前半の激動の時代を背景に描きながらその謎にせまっていく。
 (訳者解説より)
暗号について
第1章 クリックしてタップ、タッチしてオープン
・ブレッチリー・パークでの暗号解読のはじまり・・・エニグマ、タニー

第3章 アメリカ、数学、ヒトラー
・暗号に興味を持つ・・・可能な限り最も一般的な意味の暗号は何か
・チューリングの暗号機

第4章  トン・ツーとエニグマが呼んでいる
・エニグマとの戦い・・・Uボート暗号が解読されなかったら・・・1400万〜2100万人が死んでいた
・ブレッチリー・パークでの暗号解読・・・エニグマをどのように解読していったか

第5章 チューリングとUボートの戦い
・クリブによる解読法
・ドイツ重装備トロール船の拿捕・・・解読資料の入手
・ポーランドの「ボンバ」・
・チューリングの「ボンブ」
・ドイツトロール船「クレブス号」の捕獲
・ドイツのU-110の捕獲

第6章 1942年――アメリカへの帰還とヒトラーの新しい暗号
・イタリア軍のハーゲリンC38の解読
・米ベル研究所での研究・・・ボコーダー
・日本海軍の暗号解読
・ドイツの新しい暗号機「タニー」の解析開始
・コロッサス・・・チューリングではなくフラワーズが開発
・デリラの開発
・ドイツの暗号解読
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