暗号戦史
「チ行 作品」
作品名 知恵の戦い      (WAR OF WITS)  スパイ戦史シリーズ
著者名 L.ファラゴー   (Ladisalas Farago)    (訳:日刊労働通信社)
初出版:S31.4;日刊労働通信社

発行日:S60.11.15
出版社:朝日ソノラマ
形式:文庫
目次
第1章 情報活動
第2章 諜報活動
第3章 破戒工作活動
第4章 対諜報活動
第5章 宣伝工作活動
ストーリーの概要
著者の豊富な経験と、関係者からの証言により、中身の濃い情報・諜報書である。
「秘密活動員が現に、私たちの運命を形づくっているという事実は、一般の認識以上に遥かに深刻なものがある。しばしば残忍兇悪な役にもなるこの秘密活動員たちの歴史的役割を見る場合、人目を眩惑するような、華やかなメロドラマ風な照明にあてて眺めるという見方だけでなく、一般大衆の批判論議と言うよりごまかしの少ない照明をあてて観察する見方がとられねばならないであろう。」(著者まえがきより)

目次の細部
第1章 情報活動
・ 知恵の戦い  ・ 複雑な情報活動  ・ 知る必要  ・ 情報活動の組織  ・ 情報活動の経費  ・ 情報の収集活動  ・ 情報の出所  ・ 情報評価の過程  ・ 情報の配布と影響  ・ 情報の配布と影響  ・ 情報の落とし穴  ・ 情報機関の女性と  ・ 補助者  ・ 情報活動員の教育  ・ 情報機関と一般大衆

第2章 諜報活動
・ 諜報活動の必要性  ・ 諜報活動とは何か  ・ 諜報活動の組織  ・ 諜報活動の規模  ・ スパイの活動  ・ 暗号の組立と解読  

第3章 破戒工作活動
・ その効果  ・ 破戒工作活動の計画  ・ 「ガンナーサイド」工作

第4章 対諜報活動
・ 消極的情報活動  ・ 各国の対諜報活動  ・ アメリカの対諜報活動とFBI  ・ 文書検閲活動

第5章 宣伝工作活動
・ 政治戦争とは  ・ 宣伝工作活動  ・ 政治戦争と冷たい戦争
暗号について
* 諜報活動の組織
 ・ バルバロッサ作戦時、ソ連側のスパイがドイツの進撃時期を暗号電報で送ったが、スターリンは信用しなかった。
   5桁の暗号文

* スパイの活動
 ・ スパイに対する暗号、暗号解読教育
 ・ 情報提供者と情報連絡員との連絡会合
 ・ 通信・・・・連絡文の暗号化
 ・ ゾルゲの通信方法・・・暗号化、偽名

* 暗号の組立と解読・・・・具体的に記述
 ・ 暗号の種類、歴史
 ・ 解読の要領
 ・ イギリスは近代暗号技術の先駆者
 ・ 米による日本の暗号解読・・・山本司令官撃墜事件

* その他、処々に暗号の使用、重要性が記述されている。  
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