暗号戦史
「チ行 作品」
作品名 朝鮮戦争における情報活動  世界の諜報戦史  (「軍事研究1974.1」所収)
著者名 作良 義文
発行日:1974.1.1
出版社:軍事研究社
形式:雑誌
目次
「なし」
ストーリーの概要
戦争の勃発はすべて諜報員の予測するところであった

* 戦略情報と戦術情報
* 朝鮮戦争を予測した諜報員
* マ元帥を解任させた日本人
* 朝鮮を無視したマ元帥
* 虚を突かれた在韓米軍
* 中共軍介入せずとみたマ元帥
* 朝鮮員の情報は確かだった
* 戦後も続いた中国上空偵察
* 資料韓国軍諜報工作計画書
暗号について
* マ元帥を解任させた日本人
 1 東京で電離層の研究に励んでいたI氏
  ・昭和25年4月頃から、「突然朝満国境の新義州、清津等からの気象電報が正常になる。
  ・中国が上海を占領した前年に中国本部の気象電報は止まっていた。
  ・気象電報は、国際的なアラビヤ数字と英語の組合わせた符号・・・一種の暗号、一番化けやすい暗号
  ・気象電報の暗号化は戦争の前触れ、悪質な国際陰謀
  ・太平洋戦争中、日米双方が気象電報は暗号化、米は開戦まで平文
  ・1950年6月20日、中国からの気象電報が止まる。その代りに異常な通信量。特に飛行機からの発信電波
  ・・・極東空軍司令部に通報・・・京城在住の米人約850人の避難に貢献
 2 H氏が香港在住の林氏の手紙(中共の不審な動きに関する)を海上保安庁長官に持参
  ・これは暗号ではないが、この手紙に関する情報が起因となり、マ元帥の解任につながる。

* 資料韓国軍諜報工作計画書
 1 情報伝達・連絡の要領
  ・ 無電機を設置するまでは秘密インキ布片などの利用
  ・ 新聞、雑誌などを利用して陰字法を用いる
  ・一般の書信に仮装した手紙文に約束の秘密符号を使用
 2 工作員の復命
  ・復命は文書と口頭報告に両分するほか、秘密記号、陰字法。秘密インキなどを用いること。
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