暗号戦史
「エ行 作品」
作品名 エシュロン
著者名 産経新聞特別取材班
発行日:2001.12.10
出版社:角川書店
形式:新書(角川oneテーマ21)
目次
第1章 米国同時テロとエシュロン
第2章 エシュロンの現実
第3章 国益の攻防
第4章 情報をめぐる攻防
第5章 UKUSA協約とNSA
第6章 エシュロンと日本
付録 欧州議会のエシュロンに関する報告・決議
ストーリーの概要
米国の同時多発テロ以降、軍事情報収集に威力を発揮し注目を集めた「エシュロン」。
その正体は、米・英をはじめ英語圏5カ国が共同運用する、衛星通信傍受システムの呼び名である。
冷戦下においては主として軍事目的に利用されていたが、冷戦終結に伴いその目的は産業スパイ用に転化し、経済競争において米国企業を有利に導く役割を果たしているとされる。
世界全体で一時間に数百万の通信を傍受し自動的に分析できるといわれ、青森の三沢基地にも施設があると指摘されるなか、個人・企業の情報管理に対する日本の対応が問われている。

* 米・英・加・豪・ニュージーの5カ国が協同運用
* 世界全体で1時間に数百万通の通信を傍受
* 「情報超大国」米国が防げなかった「同時多発テロ」
* 政治・軍事同盟が意味をなさない経済競争の最前線
* 産業スパイ活動によって日本企業が妨害されている
* 青森の三沢基地にもエシュロン施設がある
* 国家の通信傍受能力は通信保護能力でもある
暗号について
* 暗号名「アイビー・ベルズ」:米軍が海底ケーブルを経由する通信を傍受する装置
* NSAは、定期的にEUの暗号システムをチェックしている。(EU暗号事務局長)
* 自衛の最善策は暗号化。暗号化技術でも米国が圧倒的に優位。
* ニュージーによる日本の外交暗号「JAD」の傍受問題
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