暗号戦史
「ハ行 作品」
作品名 破壊工作     大韓航空機「爆破」事件の真相!
著者名 野田 峰雄
初出:1990.8;宝島社

発行日:1999.12.9
出版社:宝島社
形式:文庫
目次
プロローグ  結婚
第1部 コリアン・コネクション
第1章 北朝鮮から来たスパイ
第2章 麻布の朝鮮人
第3章 四人の「蜂谷」
第4章 「大物工作員」宮本明
第5章 バンコク 奇妙な旅行者
第6章 消えたKE858
第7章 片腕のない諜報員の死
第2部 惨劇への旅
第1章 ブダペスト―擬装された暗号
第2章 ウィーン―西から来た男
第3章 ウィーン―改竄された証拠写真
第4章 ベオグラード―「長い助走」の終わり
第5章 バクダッド/アブダビ 追跡と逃亡
第6章 バハレーン 惨劇の一瞬
終章 深き闇への飛行
 
ストーリーの概要
当初、大韓航空858便事件は、是まで多く発生している航空機遭難事故の一つに見えた。だが、115人の遺体はおろか、機体の破片すら跡形もなく消えてしまったという点において、極めて奇妙かつ不思議な事件であり、また国家謀略によって引き起こされた事件だと言う点においても、他の遭難事故と一線を画する。

1987年11月29日、バグダッド発・ソウル行き大韓航空858便が、乗客・乗員115人もろともミャンマー沖で忽然と姿を消した。
その二日後、中近東の島国バハレーンでふたりの東洋人が服毒自殺を図り、男は死に、女が生き残った。この女「蜂谷真由美=金賢姫」の証言により北朝鮮の「犯行」が明らかにされたのだが―。
遺留品の一切が発見できなかった摩訶不思議な飛行機事故の背後に渦巻く国際的な謀略の糸/迷宮への旅。
暗号について
第2部 惨劇への旅
第1章 ブダペスト―擬装された暗号
・ 金賢姫の手帳に、家賃・食事代などの支出内訳に見せかけて記載した漢字は、点字式の暗号であり、漢字の上の点は、"5"の数、その他の点は"1"を意味し、これを並べた「164635」はハンガリーのブダペスト駐在北韓工作指導員との連絡電話番号である。
 この点字暗号は、1985年2月に検挙された第3国迂回スパイ・辛光殊が使用していた点字暗号と同一系列の暗号システムである。
・ 疑問1:たった6桁の数字の暗号を持ち歩くのか?
  疑問2:電話をかけてみると、幼稚園の事務所の電話だった。
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