作品名 |
謀略戦 陸軍登戸研究所 |
著者名 |
斎藤 充功 |
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初出版:S56.4.10:時事通信社
発行日:2001.11.16
出版社:学習研究社
形式:学研M文庫 |
目次
序章 消えた男
第1章 陸軍登戸研究所の全貌
第2章 極秘防諜機関”ヤマ"と研究所
第3章 研究所の疎開そして終戦
第4章 GHQのアプローチ
第5章 帝銀事件と青酸ニトリール
第6章 アメリカに残った元所員
第7章 「チー37号」事件
第8章 アーカイブから消えた資料
第9章 最後の証言者
第10章 登戸研究所の再検証
終章 風船爆弾の戦果は・・・ |
ストーリーの概要 |
第二次大戦中、日本軍の秘密研究機関として、陸軍中野学校、関東軍情報部、特務機関とも連携し、風船爆弾開発、紙幣偽造、毒物研究を行なった"陸軍登戸研究所"。
その実態に迫るため取材を重ねるうち著者は、終戦後GHQと深い関わりを持ち、アメリカへ渡った元所員の存在にたどりつく。その足跡を追い、著者自らアメリカ取材を敢行、元所員に鋭く迫る。
日本軍秘密研究の暗部を暴く迫真のドキュメント。 |
暗号について |
具体的な暗号解読の事例等はないが、この研究所における任務に「秘密インキ」、「暗号解読」の研究等があったことが記述されている。
暗号に関連すると思われる研究内容
「諜報器材」
・ 無線傍受用全波受信機
・ 有線電信電話の盗聴用増幅器および可搬式録音機
・ 窃話用増幅器および可搬式録音機
・ 不法発信探索用携帯方向探知器
・ 科学的秘密通信法(普通型秘密インキ、紫外線型秘密インキ、赤外線型秘密インキ、X線型秘密インキ、写真化学利用法、 超縮写法、など)
・ 特殊秘密通信用具(オブラート製特殊通信紙、硝化紙製証拠煙滅用秘密通信紙、マイクロフィルム化など)
・ 開鍵および窃取用器材、暗号解読
「防諜器材」
・ 無線探査器材(不法発信波の捜査用全波受信機、地上波・空間波・散乱波の直視鑑別用方向探知機、傍受機、近距離散 乱波用方向探知器、近接方向探知器、など)
「暗号書の盗写」工作
・ヤマ機関による在日スイス大使館から入手した「英米の中立国政策」文書
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