暗号戦史
「イ行 作品」
作品名 インテリジェンス解読B なぜクウェート侵攻は防げなかったのか
           見抜けなかった独裁者の意図 (「軍事研究2009.6号」所収)  
著者名 橋本 力
発行日:2009.5.10
出版社:ジャパン・ミリタリーレビュー社
形式:雑誌
目次
「なし」 
ストーリーの概要
インテリジェンスの失敗と評される、イラクのクウェート全面侵攻。だが、米インテリジェンス・コミュニティは全力を挙げて軍事侵攻を警戒していたのだ。
それでも「政策の希望的観測に影響された視野の狭さ」から、インテリジェンスは政策に有効活用されなかった。
* 「フセインの意図」に関するインテリジェンスが抜けていた。

・中東における米軍事・外交戦略とインテリジェンス活動の背景
・米のインテリジェンス機関とイラクに関する情報収集
・イラク軍の動向とクウェート侵攻の警告
・情報分析の限界
・政策とインテリジェンスの関連性
・イラクのクウェート侵攻が示すこと
暗号について
* 米のインテリジェンス機関とイラクに関する情報収集
 ・NSA・・・シギント、とNRO・・・イミント によりCIAの欠如を埋める
 ・NSAとGCHQの連携・・・UKUSA
 ・Pグループ(信号情報作戦部)、中東班G6・・・暗号解読を含む情報処理
 ・通信傍受はキプロス島
 ・NRO・・・イミント衛星+シギント衛星(ライオライト)の運用

* イラク軍の動向とクウェート侵攻の警告
 ・NSAによるエリント傍受・・・レーダー施設の再稼働確認

* 情報分析の限界
 ・偵察衛星は進行形の情報・・・未来に関する者はヒューミントとシギント
 ・イラク軍・・・傍受される無線は極力控えた・・・秘匿しながら敷設した陸上通信利用

* イラクのクウェート侵攻が示すこと
 ・敵の意図を得る事は困難
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