暗号戦史
「イ行 作品」
作品名 インテリジェンス解読C 「バルバロッサ作戦」とスターリンの誤謬
           一党独裁体制が創りだした誤断 (「軍事研究2009.7号」所収)  
著者名 橋本 力
発行日:2009.6.10
出版社:ジャパン・ミリタリーレビュー社
形式:雑誌
目次
「なし」 
ストーリーの概要
 ドイツの侵攻前、ソ連首脳部は"百を超える"警告情報を受け取っていた。・・・84の個別の情報源
 しかし、偏狭な世界観により独裁者スターリンは無視してしまった。
 一方、イギリスは理論的考察から「ソ連侵攻はない」と判断していた。

* ソ連の諜報網
* ソ連のインテリジェンス体制
* スターリンの世界観
* 錯綜するインテリジェンス:ドイツによる欺瞞工作と奇襲の警告
* 英国のインテリジェンスとバルバロッサ作戦
* バルバロッサが示すこと
暗号について
* ソ連の諜報網
 ・ヴェノナによる分析・・・常軌を逸したソ連の組織的な対外諜報活動・・・フェルス・フラッグ
 ・ソ連の通信傍受・・・GRUとNKVD/NKGBの合同組織・・・・ソ連がエニグマを解読した証拠はない

* スターリンの世界観
 ・1941年、チャーチルがスターリンに対し、ドイツ暗号の解読の事実を隠し、「ドイツ奇襲の警告」を行った。
 ・当時、イギリスは、ドイツ海軍のエニグマの解読には成功、陸軍のは断片的解読

* 英国のインテリジェンスとバルバロッサ作戦
 ・ 英国暗号名「ウルトラ」
 ・ 「ドイツ軍のソ連国境沿いに集結」の情報は解読できたが、「攻撃の意図はない」と判断
  ・・・ドイツの欺瞞工作の成功。最高機密は「フィッシュ」暗号機で交信。
 ・ 日本の外交暗号の解読からも「ドイツのソ連攻撃」はないと判断していた。
* バルバロッサが示すこと
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