暗号戦史
「イ行 作品」
作品名 インテリジェンス解読D それはルーズベルトの陰謀だったのか?
           真珠湾奇襲とインテリジェンス (「軍事研究2009.10号」所収)  
著者名 橋本 力
発行日:2009.9.10
出版社:ジャパン・ミリタリーレビュー社
形式:雑誌
目次
「なし」 
ストーリーの概要
 未だに論争になっている真珠湾奇襲に関する米英の陰謀説
 日本と米英の歴史研究の温度差を押さえつつ、この問題をインテリジェンス研究の視点で解読。
 そもそも1930〜41年当時の米インテリジェンス機関とその内情は、如何なるものだったのか?

* インテリジェンスで見る真珠湾奇襲
* 真珠湾論争と修正主義
* 米インテリジェンス機関とその内情
* FBIと真珠湾論争
* 陸海軍の暗号解読能力と「マジック」
* 海軍暗号JN-25は解読されていたか
* 米インテリジェンスとルーズベルトの分析能力と情報共有の問題
* ルーズベルトは真珠湾攻撃を予測できたのか
* 真珠湾奇襲が示すこと
暗号について
* インテリジェンスで見る真珠湾奇襲
 ・「ルーズベルト陰謀説」をとる修正主義者の主張は、日本の外交・軍事通信が傍受・解読されていたという論拠
 ・チャーチルが暗号解読によって日本軍の奇襲攻撃を知りながら、ルーズベルトには知らせなかった。

* 米インテリジェンス機関とその内情
 ・1941年12月当時、米国には国家情報機関は無く、省庁間をまたがる体系的な情報収集及び分析機関もない。
 ・主に陸海軍の情報機関(陸軍G-2、海軍N-2)・・・関係は決して良好ではなかった。
 ・COI(情報調整官)を新設したが、役割は限定、シギント情報は配布されず。

* FBIと真珠湾論争
 ・FBIの独占意識と軍事情報への理解不足

* 陸海軍の暗号解読能力と「マジック」
 ・ブラック・チェンバー、フリードマン、サフォード
 ・外務省暗号機の解読経緯・・・マジック
 ・英との協力

* 海軍暗号JN-25は解読されていたか
 ・1941年に入り、日本海軍は暗号を変更、真珠湾攻撃に関する暗号は解読困難であった。

* 米インテリジェンスとルーズベルトの分析能力と情報共有の問題
 ・ウィンド・メッセージ・・・真珠湾奇襲と直結する情報ではない。
 ・ルーズベルトはシギントを重視していなかった。スパイ活動や秘密工作を好んだ。
 ・陸軍、海軍の傍受・解読に関する役割。日曜日は休日扱い。

* ルーズベルトは真珠湾攻撃を予測できたのか
 ・「ニイタカヤマノボレ1208」はルーズベルトに届いた証拠はない。

* 真珠湾奇襲が示すこと
 ・真珠湾攻撃を予測できなかった。
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