作品名 |
インテリジェンスに翻弄された東郷茂徳の悲劇 (「諸君2007.5号」所収) |
著者名 |
蓑原 俊洋 (神戸大学教授・ライデン大学客員研究員) |
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発行日:2007.5
出版社:文芸春秋
形式:雑誌 |
目次
「なし」 |
ストーリーの概要、暗号について |
英米中などの暗号解読に成功していた日本の情報力が、東郷の変節を招く結果になるとは・・・
・新資料が示す日本の暗号解読の実態
ここ数年の資料の公開・発見は、従来の理解を超える新しい情報戦の実態を明らかにしてくれる。
日本はアメリカとそん色ない高度な暗号解読能力を保持していた。
1967、CIAによって作成された機密報告書・・・開戦前の日本による暗号解読の事実の有無の調査
イーデン英外相発ハリファックス駐米英国大使宛の電信が、イギリス外務省の文書なのに綴りが米式だった。
例:暗号を意味する「cypher(英)」が「cipher(米)」
これは盗読ではなく、理論的解読である。
・東郷を変節させた物は何か
戦争回避を主張していた東郷が、ハル・ノートを見た時点で戦争やむなしに変節・・・
自叙伝:「目も眩むばかりに失望に撃たれた」の意味は?・・・裏に暗号解読有り
・「思い込み」は何故生じたか
1941.11.22、ハル長官は「暫定協定案」を英、蘭、重慶大使に示す。・・・日本(東郷)は暗号解読し内容を承知
日本の「乙」案に酷似。米の正式回答と誤解・・・・中国の反対(?)でハル・ノートでは異なる回答になる |