暗号戦史
「カ行 作品」
作品名 海軍暗号書D壱(発信用)
著者名 原 勝洋  (監修・解説)
発行日:H19.2.16
出版社:ゆまに書房
形式:B5(箱ケース)
目次
口絵 「海軍暗号書D壱」扉 8点
口絵 米軍による解読実例 38点
1 海軍暗号書D壱(発信用) 全
2 海軍暗号書D壱(受信用) 部分
3 乱数使用法
4 米軍によるD壱解読法
5 米軍による分析表等
6 米軍による日本海軍暗号の解説(JN暗号詳細)
7 RG番号表
 解説:原 勝洋
ストーリーの概要
署名そのもの。目次にあるとおり、海軍暗号書D壱に関する資料集。
暗号について
原氏が、米国立公文書館Uにおいて発見された実物の写真、暗号書の復刻版。
これにより、旧軍あるいは軍隊一般で使用していた暗号書がどのようなものであるか認識できる。

(解説より)
・ JN25は、日本海軍の5桁数字の主要暗号に与えられた呼称。1942.7.6に付与された。
・ 公文書館には、存在しないとされていた各種の旧海軍の暗号書等が保管されていた。
・ 1942.8.8、米海兵隊員が、ガダルカナル島の日本軍司令部が使用していた「日本海軍暗号書D壱」と「暗号書D一般乱数表第十号」のほとんど総てを地中6フィートから見つけ出した。

* 以下、解説の項目を列挙する。
・ 暗号の更新
・ 戦略常務用「海軍暗号書D」とは?
・ 海軍暗号電報は、どのようにして組み立てられ、翻訳されたか?
・ 米軍はどうして海軍暗号電報を解読できたか?
 ・ JN-25A暗号
 ・ 解読鍵の発見、数字種類調査
 ・ 冒頭4グループの発見 反復調査
 ・ パターン・メッセージの発見
 ・ 真珠湾の惨事前のBaker(「昭和15年改編版暗号書D」)
 ・ 解読作業の進展
 ・ どこまで米海軍暗号解読陣は、Baker-7の日本海軍暗号を解読・翻訳していたのであろうか?
・ 「海軍暗号書D」収録暗語と乱数の発見過程の詳細
 ・ (時系列に発見過程が記されている)
 ・ 解読作業の継続

* RG番号とは、公文書館における記録グループの番号
 「海軍暗号書D壱」は、RG457(the National Security Agency、Central Security Service)。
 そのGPの1479箱、4923項目の中にあった。
 
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