作品名 風と雲と最後の諜報将校 陸軍中野学校第二期生の手記 著者名 原田 統吉 発行日:昭和48年5月1日
出版社:自由国民社
形式:四六版
目次
T 中野学校の章
: 「秘密戦」の門、新しい地平、 大陸発見
U 国境の章
: 巣立ち、春浅く、反間諜、南満へ
V 黄土の街の章
: 渾沌の街、 寒い季節、出逢い、黒い網、
凍る大地、軍と官との間、別盃
W 北斗の章
: 駐赤塔大満州帝国総領事館、G・P・U、
かけてきた罠、天井裏の眼、開戦
ストーリーの概要 中野学校ほど多くの謎を残したままでいる旧軍の組織は珍しい。幸福の二日前、重要書類は焼却され、記録は無い。「多くの謎を残している」、「秘密戦に対する正当なる評価」の二つのテーマから筆者は、元諜報将校として証言する。 暗号について 筆者が、暗号担当の頃の思い出として、当時の暗号に触れている。チタ領事館は、5字の暗号乱数表を使っていた。また、モスクワへクーリエとして行った伊藤参謀本部暗号班長の悲劇について詳述。