暗号戦史
「カ行 作品」
作品名 回想 学徒出陣
著者名 野原 一夫
発行日:S56.10.20
出版社:文芸春秋
形式:四六判
目次
 「なし」
ストーリーの概要
太平洋戦争の末期、昭和18年9月、学生の徴兵猶予停止が決まり、学徒出陣が始まる。
著者は、東大在学中、徴兵検査を受け、第2種乙合格。平時なら合格しないような体格であったが、戦時、戦力不足で、学徒出陣へ。
何故、陸軍でなく海軍を選んだのか、何故、通信兵を選択したのか。本音を語る。
教育中の苦労、通信学校での思い出、通信・特務班員としての大和田通信隊、第5航空艦隊における勤務間の苦労やその勤務内容等実話が真に迫る。

海軍通信の特務勤務を通じて、戦争特に海軍の作戦の問題点を赤裸々に語っている。
暗号について
・通信学校における特信班時代の教育の概要
 第3分隊が特信班、第7,8、9の三つの区隊。通信諜報業務・・暗号解読、通信解析、無線傍受。
・大和田通信隊における勤務の概要
 西武池袋線・東久留米駅の西北3キロ。
 方位測定、判知作業(暗号解読、通信解析)
 A班:対米、C班:対支、S班:対ソ・・・・暗号解読よりも通信解析で成果をあげた。
・幾つかの分析事例について具体的に語っている。
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